ユーモアのセンスを磨く!元笑っていいとも放送作家の方法論

   

池澤日経記事

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渡辺龍太

渡辺龍太

放送作家
トランプ・ウォッチャーな放送作家。10年前にトランプの講演を生で聴いてからトランプに注目。普段は情報番組の企画・構成や、ナレーション作りが得意。最近、著書がAmazonのベストセラーランキング1位になって、少し調子に乗っている。詳しいプロフはこちら!

昨日は、元『笑っていいとも』の構成や、ルー大柴さんと共に『やぶからスティック』などのギャグを生み出した、放送作家の池澤亮太先生に会ってきました。

池澤亮太

 

池澤さんは放送作家になる前に、ITエンジニアをしていたという、理系の脳を持った貴重な放送作家です。

 

なので、『お笑い』とは何かを、体系化するなど、割と理系的なアプローチをされていて、こんな本を10年位くらい前に作られてブレイクしたそうです。

 

最近も、日経ビジネスウーマンなどで、『職場で役立つユーモアのセンスを磨く方法』なる記事を書くなど、いいともが終了しても『笑い』の第一線で活躍されています。

 

今回は、そんな池澤さんに、『ユーモアのセンスを磨くには?』という事について雑談してきた内容をお伝えします。




 

ユーモアのセンスって、本当に磨ける!?

さて、私と池澤さんは、関根さんや小堺さんが所属するお笑い事務所・浅井企画の若手の売り出し方を一緒に考えたり・・・

 

キャイ〜ンの天野ひろゆきさんのメルマガや本など、かなり一緒に仕事をしています!

 

今日は、別件の仕事の打ち合わせを早めに済まし、ブログの写真をカッコ良くしたいと、おしゃれなカフェに男二人でやってきました。

 

そして、ブログ用に店員さんに写真を撮ってもらったのですが・・・!?

ユーモア雑談

 

テレビ局や制作会社など、ちょっと散らかった様な所に普段いる2人なので、オシャレすぎるカフェに、慣れないような表情をしながら雑談ははじまりました(笑)

 

 

『お笑い』と『ユーモア』の違い

まず初めに、池澤先生の考える『お笑い』と『ユーモア』の違いについて聞いてみました。

 

すると、池澤先生は腕組みをしながら、秋元康先生のような放送作家的な鋭さで・・・

 

お笑い:声を出してゲラゲラ笑える会話

ユーモア:声を出して笑わなくても、『今日は楽しかった!』と思える会話

 

という違いがあると考えていると、教えててくれました。

 

だから、『お笑い』は本人のセンスがかなり重要で、学んでもあまり伸びない人も中にはいるそうです。

 

一方で、『ユーモア』は、学ぶ事でセンスが磨かれていくもだと言っていました。

 

そこで、ちょっと拡大解釈をした私は、池澤先生に・・・!?

 

渡辺龍太
ビジネスマンとしてユーモアが必要なら、
『今どき、笑い取ろうとしてるんですか?』的なスタンスで良いんですね?

 

すると、池澤先生は、これまた大御所・秋元康先生の様に、メガネの奥を一瞬かがかせ・・・

 

池澤亮太
そうかもしれませんね!
ビジネスユーモアでは、笑い声まで求めなくて良いですね。

 

と、答えてくれました。

 

 

『お笑い』を求めすぎている日本人

この『ユーモア』と『お笑い』の定義の違いについては、私も池澤先生にまったく同意しています。

 

そして、この2つの事を区別しない事が、とっても日本に不幸をもたらしている様な気がするんです。

 

やたら、『空気を読め!』とか『ここでツッコミだろ!』とかを、他人に言いまくってるわりに、全然オモシロイと思えない人がいるじゃないですか。

 

そういう人がいると、笑いが取れない本人もストレスを溜めてつつ、周りも面白くない話を聞かされてストレスが溜まるという悪循環になってしまいます。

 

ちょっと悲惨ですよね。

 

お笑い芸人ではない我々は、『お笑い』にしがみつかずに、センスを努力で磨ける『ユーモア』側にシフトしていったほうが良さそうです!

 

 

池澤流!ユーモアのセンスを磨くトレーニング

『お笑い』と『ユーモア』の違いが分かった所で、私は池澤先生に、誰もが気になる質問を投げかけてみました。

 

渡辺龍太
池澤先生は、ユーモアを教えてりしてますけど、
どうやってユーモアを教えてるんですか?

 

すると、池澤先生は、一息ついて落ち着いた表情で・・・

 

池澤亮太
最初は、ベーシックの8パターンを意識すれば良いんですよ。

 

と、『さすが理系!』という感じで、次に紹介する体系化された8パターンを教えてくれました。

 

①ボケ ②勘違い ③誇張法 ④反復

⑤ダジャレ ⑥のっかり・すかし ⑦時事ネタ ⑧自虐(差別)

 

これを聞いて、『お笑い』と一緒なのでは?と、私は思いました。

 

しかし、ユーモアのセンスを磨くの場合も、基本は『お笑い』と一緒なのだそうです。

 

ただ、目指すものが『笑い声』と、『その場が和む』という感じで、まったく別物だそうです。

 

 

オッサンのダジャレも考えよう

池澤さんの話を聞いて、『なるほど〜!』と思った事があります。

 

確かに、ひたすらダジャレを言い続けるオッサンに遭遇しても、ウザいオッサンと、それなりに楽しい感じになるオッサンに分かれますよね。

 

ウザいおっさんがダジャレを言う時、『どうだ!面白いだろ!声出して笑ってもいいぞ!』という感じのオーラが、全体から出ていますね。

 

面白くないダジャレを言っている人が、そういう態度だから、周りはウザいと感じてしまうのでしょう。

 

一方で、同じダジャレのオッサンでも、何か楽しい雰囲気になる人の場合はどうでしょうか。

 

確かに、ダジャレを聞かされた人のほとんどは、声を出して爆笑するわけではありません。

 

しかし、『言われてみれば、そんな風に言葉がかかっていますね〜。へー!』といった感じで、悪い気にはなりませんし、場が和んだりしますよね。

 

つまり、同じダジャレという笑いの技術を使っていても、言う人がどこに目標を置くかで、受け取る周りの印象がまったく変わってくるという事でしょう。




 

『ユーモア』のセンスを磨くなら、8パターンの笑いを意識せよ!

では、ここで池澤さんが推奨する、笑いの8パターンの実践方法を簡単にお伝えします。

 

『お笑い』じゃなく、『ユーモア』が割と出来ている人でも、例えば、笑いのパターンが『ダジャレ』しかないのなら、聞いている人は飽きてしまいます。

 

なので、笑いのパターンを増やしてみましょう!

 

 

①ボケ

漫才なんかで、よく使われる手法です。

 

漫才では、割とボケとツッコミが分かれているコンビが多いですよね。

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そのため、一般の人でも、自分がいかにボケるかにしか意識がいっていなかったり、逆にツッコミにしか興味がない人もいます。

 

でも、普通の会話でユーモアが欲しいなら、バランスよく自分でボケて、相手のボケをつっこむようにしましょう。

 

 

②勘違い

勘違いをして、お互いに噛み合わないという状況は笑いになります。

 

これを使うと、空気の悪い状況を、ユーモアで好転される事ができたりします。

 

例えば、仕事で新人のちょっとした勘違いに対して怒ったりするのではなく、ユーモアで対応してみましょう。

 

そうすれば、新人は失敗や先輩を怯える必要もないので、伸び伸びと働ける会社の事が好きになってくれるかもしれません。

 

 

③誇張法

誇張法は、大変便利な2つの使い方ができます。

 

一つは『ボーナスいくらもらった?』と聞かれて、『5億円』と答えるなど、言いたくない事を回避できるようになります。

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もう一つは、きつく叱ってしまって自分を怖がっている後輩に、『俺はけっこう鬼上司とか言われちゃうタイプだからさ、そんなに落ち込むな!』という感じで、他人を慰める事ができます。

 

『俺はけっこう怖いやつなんだ』では、慰めになりませんね。

 

 

④反復

タカアンドトシの『欧米か!』をイメージしてもらうと、反復が、どういうユーモアなのかが分かりますよね。

 

反復のユーモアを活用するためには、『これ前に言ったのと同じ事を言っている!』とか、相手の話を深く聞く必要があります。

 

なので、反復のユーモアを駆使する人は、ちょっと賢く見えたりもします。

 

 

⑤ダジャレ

言わずと知れた、オヤジギャグとも言われるのが、ダジャレです。

 

何にも言葉がかかってないダジャレを言っている人も多いので、最低限、なんらかの言葉遊びにはなっているように、心がけてみましょう。

 

 

⑥のっかり

『僕は、どんな女の子でも落とせるんですよ!』とか、そういう誇張法的なボケをいう人がいますね。

モテるイラスト

 

そういう人に、『んなわけないだろ!』ではなく、『そうなんだ!じゃあ、あの子を落としてみてよ』というのが、のっかりです。

 

いつも、『なんでやねん!』的なツッコミばかりしてると、ワンパターンになってしまうので、のっかりも意識的に使ってみましょう。

 

 

⑦時事ネタに引っ掛ける

なんらかの話題がでたときに、『それって、今でいう○○みたいですね!』と言って場を和ませるのが、時事ネタに引っ掛けるというユーモアです。

 

今年だったら、不倫という話題がでたら『ベッキー!』、風邪薬の話がでたら『清原!』、

 

どぢて、やっぱり止めとくという話題がでたら『石田純一!』、そんな感じに名前を出せば、今年は確実に場が和みますね。

 

 

⑧自虐(差別)

自虐とは、自分のマイナス面を誇張するテクニックです。

 

実は、これは相手のマイナス面を誇張する、差別系のネタと表裏一体の関係です。

 

ですが、一般の人は”自虐”のみを使うようにしてみましょう。

 

 

笑いのパターンを理解したら、実践あるのみ!

こういうベーシックな笑いの8パターンを理解したら、あとは実践あるのみだそうです。

 

私は『なるほど!あとは実践ですね。』と言って、今回の会話を締めようとしたら、池澤さんが・・・!?

 

池澤亮太
実践方法にも注意点があるので、
それも書いておいてください!

 

と、ちょっと大きな声で指摘されました。

 

 

職場のユーモアは、職場で鍛える!

よく、ユーモアを実践してみようって思う人は、ついつい、身近な人を練習台にしようとします。

 

しかし、家族や仲の良い友達に対して、8パターンのユーモアを駆使していても、ぜんぜん職場でのユーモアのセンスは磨かれないそうです。

職場のユーモア

 

なぜなら、『職場で言うべきユーモア』と、『仲間内のユーモア』が別物だからだそうです。

 

だから、職場でのユーモアのセンスを磨きたければ、最初は不安でも、職場で1歩を踏み出すしかないそうです。

 

とはいえ、お笑いの8パターンの練習ではなく、『昨日あった面白い事を無駄なく話す』というような、小話の技術的な練習したい場合は・・・!?

 

誰に対して話したとしても、話した回数が上がるほど、完結に話が出来るようになるそうです。

 

 

理系のお笑い

私は池澤さんのお笑い論を聞いて、本当に理系のお笑い論だなと感じました。

 

私はどちらかと、大量のインプットをしていれば、アウトプットは自然に出来てくるという様な、

 

どちらかといえば、『英語学習』的なアプローチで、雑談や文章の書き方に答えを見出しています。

 

なので、理系的なシステマティックな言葉の分析が、ちょっと新鮮に思えました。

 

ちなみに、ルー大柴さんの『やぶからスティック』というギャグは、英語を混ぜたら面白い『ことわざ』は無いかと、ことわざ集を上から順番に英語を混ぜて行って発見したそうです。

 

ひょっとすると、ぜんぜん違うタイプのアプローチの二人なので、割と長い間、一緒に仕事をやっているのかもしれませんね。

 

同じアプローチの人が2人いても、1人で十分と言われてしまいますからね。




 

まとめ

元いいとも放送作家の池澤亮太先生に、『ユーモアのセンスを磨く方法』について話を聞いた。

 

池澤先生のアプローチは、まず笑いを取らない『ユーモア』と、笑い声を求める『お笑い』の二つの違いを理解して、8つのパターンを意識して会話する事。

 

パターンとは、①ボケ ②勘違い ③誇張法 ④反復 ⑤ダジャレ ⑥のっかり・すかし ⑦時事ネタ ⑧自虐(差別)の8つ。

 

それを理解したら、自分がユーモアを使いたい場所で、コツコツと8つのパターンを意識して会話をしていく。

 

私は割と文科系なので、元ITエンジニアの池澤先生の、理系的なお笑いへのアプローチが新鮮だった。

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