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数日前、面白い肩書きの考え方!テレビで紹介される人になる3原則という記事を書きました。

 

その3原則をおさらいします。

面白い肩書きを作るコツ①
No.1と名乗って怒られない狭い範囲の肩書きにする

面白い肩書きを作るコツ②
狭すぎもダメだが、基本、狭い範囲の肩書きにする

面白い肩書きを作るコツ③
瞬時に誰でも仕事の内容が分かる肩書きにする

 

この3つの要素がそろった肩書を作れれば、かなりの確率で、メディアが関心を持ってくれるはずです。

 

そして、今回は、そのテレビで紹介される人になる3原則を使って、実際にメディアに注目されたいと思っている人をコンサルしてきました。

 

というわけで、今回は、その手法、またコンサルを受けた方の感想を皆さまにお伝えします。




 

今回、取材されたいと思って肩書を作るのは、
ニート株式会社のスクイッドさん

今回、私のコンサルがコンサルをした方は、本日(2017年1月9日)の23時からNHKの東北初☆未来塾という番組で紹介されるかもしれない・・・!?

 

無職のニートが集まって創業したニート株式会社の取締役で、『ニートカウンセラー』という肩書で活動されているスクイッドさん。

スクイッド

※スクイッドさんは、取締役とは言っても、事業が軌道に乗っているわけではないので、通称ニートだそうです。

 

すでにメディアに出始めてる人が、何でコンサルが必要なのかというと、実は、切実な悩みがありました。

 

ニートが起業したNEET株式会社には、割とメディアの取材が入るそうです。

 

しかし、メディアはスクイッドさんではない、別のニートの人にばかり興味を持ってしまうそうです。

 

そこで、メディアがスクイッドさんに関心を持つ仕掛けを考えられないかということで、私が協力する事にしました。

 

 

スクイッドさんを私に紹介したのは名田佳史さん

以前、坂上忍に褒められた30代ニート、名田佳史さんと雑談してきたという記事を書いたので、以前から、このブログを読んでいる方は気づいたかもしれませんね。

 

スクイッドさんは、メディアで最近注目され始めている名田さんの紹介です。

 

最近、名田さんは、次々、ニートという肩書を逆手にとって、メディアに登場しています。

 

だから、スクイッドさんも普通にニートをやめて就職するのではなく、名田さんの後に続いて、メディアに登場して、人生を大きく好転させたいようです。

 

ちなみに、以前の名田さんは、かなりニートっぽい雰囲気でした。

名田佳史

 

しかし、昨日、メディアに頻繁に登場するようになって、カメラ慣れした名田さんの写真をとったら・・・!?

ニート名田

 

この雰囲気です!

 

まるで、別人ですよね。

 

とはいえ、カメラが向いていないところでは、こういうユルい雰囲気も健在なのでご心配なく!

スクイッド名田

※スクイッドさん、巻き添え写真公開スミマセンwww

 

 

メディアに出るための肩書3原則に
『ニートカウンセラー』を当てはめてみた

まず、現在、スクイッドさんが名乗っている、『ニートカウンセラー』という肩書を、メディアに出るための肩書3原則にあてはめてみました。

 

ここでも、もう一度、3原則を登場させておきますね。

面白い肩書きを作るコツ①
No.1と名乗って怒られない狭い範囲の肩書きにする

面白い肩書きを作るコツ②
狭すぎもダメだが、基本、狭い範囲の肩書きにする

面白い肩書きを作るコツ③
瞬時に誰でも仕事の内容が分かる肩書きにする

 

 

『ニートカウンセラー』では、仕事の意味が分からない

まず、1番始めに私が感じたことは、『ニートカウンセラー』というのは、3原則の3番目、一瞬で仕事内容が分かる肩書でなければならないという原則から外れていると思いました。

 

全く先入観のない状態で、『ニートカウンセラー』と聞いたら、おそらく、解釈が2パターンあるような気がすると思います。

 

一つは、ニートの人がカウンセラーをやっているというケース。

 

もう一つは、ニート状態の人のカウンセリング専門のカウンセラー。

 

スクイッドさんは、前者なのですが、そこは本人に聞くまで不明ですよね。

 

 

『ニートカウンセラー』のNo.1は成立しない

次に感じたのは、『ニートカウンセラー』という肩書は、狭い肩書か、広い肩書かも不明という事です。

 

なぜなら、ニートというのは、現在のスクイッドさんの境遇を示しているだけで、カウンセラーとしての技術などとは全く関係のない事です。

 

言ってみれば、『太ったカウンセラー』とか、『ハゲたカウンセラー』と名乗っているようなもので、『ニートカウンセラー』と名乗っても、カウンセラーとしての実力や情熱は何も周りに伝わりません。

 

はっきり言って、『ニートカウンセラー』と聞いて受ける印象といえば、ニート状態に陥った人が、何か変わった肩書をつけなきゃならないと思って、

 

たまたまカウンセラーの資格を持っていたから『ニートカウンセラー』と名乗っているだけにしか聞こえないと思います。

 

例えば、たまたま両親から土地を相続したからという理由で、そこにカフェを開いたという人の店とかに、こだわりとかなさそうじゃないですか。

 

そんな感じの、場当たり的で情熱がなさそうな印象が、『ニートカウンセラー』という肩書には漂っていると思いました。

 

 

『ニートカウンセラー』のメインはニートではない!

最後に、他のニートより取材されない最大のウィークポイントとして私が感じたのは・・・!?

 

『ニートカウンセラー』は、カウンセラーの一種であって、ニートの一種ではないという事です。

 

例えば、メガネザルという単語は、メガネをかけたような顔をした猿の事をさしますね。

 

そして、サルメガネと言ったら、サルっぽいメガネという単語になると思います。

 

だから、NEET株式会社に対して『ニートについて知りたい』と思ってコンタクトを取ってきたメディアは、『濃いニート』を求めているわけです。

 

だから、スクイッドさんより、完全にニートであるという事をメインに名乗っているニートの方に、メディアの関心が向きやすいのではないかと思いました。




 

取材されたいなら、とにかくNo.1を探せ!

こうやって、現状の『ニートカウンセラー』という肩書の弱点を確認したところで、次に、スクイッドさんが、どんな狭いエリアでNo.1になれるのかを検証する事にしました。

 

まず、スクイッドさんは、『ニート』という事を売りにした、カウンセラーになりたいわけですよね。

 

だから、スクイッドさんが、ニートをどういうスタンスでとらえているのかを明確にする事にしました。

 

 

スクイッドさんは、他のニート株式会社の人とは違う

すると、面白いことが見えてきました。

 

ニート株式会社で取材されている多くのニートは、俳優の卵として挫折した人だったりするような、特殊な職業につこうという夢の過程でニートになってしまった人が多くいるようです。

 

だから、『人生はもっと気楽に生きるべきだ』という感じでニートであるという事を肯定的にとらえた、ニート推奨派ばかりだそうです。

 

しかし、スクイッドさんは違いました。

 

ニートになる前のスクイッドさんは、前職は派遣のガテン系で、ゴリゴリ働いていたそうです。

 

そして、九州から北海道まで、週単位で違う職場へ派遣され、毎週、ホテル暮らしで、違うメンバーと働いたそうです。

 

それじゃ、孤独すぎる毎日ですよね。。。

 

その状態を変えるために、カウンセリングの勉強をしたりして、カルチャーセンターで心理学講座を開催するような事もしていたそうです。

 

でも、ある時、あまりにも仕事がつらくなり、勢いで仕事を辞めてニートになり・・・!?

 

『ニートカウンセラー』を名乗り始めたという事でした。

 

だから、スクイッドさんは、ニートを楽しんで謳歌している名田さんとは違い、いずれはカウンセラー的な感じで一本立ちするという目標があるのです。

 

さらに、スクイッドさんは仕事を勢いで辞めてニートになった事には後悔があるようで、ニートになる事は決して推奨できないというスタンスでした。

 

 

取材されたいスクイッドさんに新肩書き、
『ニート脱出応援カウンセラー』を提案した!

そんな、スクイッドさんの話を聞いていて、私は『ニート脱出応援カウンセラー』という新しい肩書きを提案してみました。

 

また、再び肩書き3原則にそって、なぜ、私がこの新しい肩書きをスクイッドさんに提案したのか説明します。

 

 

『ニート脱出応援カウンセラー』は、
No.1と名乗って怒られない狭い範囲の肩書きか!?

ニート脱出カウンセラーとは、ニート脱出のお手伝いをするカウンセラーです。

 

ニート状態の苦しさを語れるスクイッドさんが、実体験を語りながら、ニートを脱出しようとしている人の心の支えになったら心強いですよね。

 

そして、ニート状態の経験があるカウンセラーというのも、そんなに多くいるわけではないと思うので、これはスクイッドさんがNo.1という事で名乗っても良いのではないかと思いました。

 

本当は、スクイッドさんにニート脱出経験があるのがベストですが、『これ以上、ニートを増やしてはいけない!』と、現在、ニートの人がニート脱出の手伝いをしているという構図も気持ちがこもっていますよね。

 

 

『ニート脱出応援カウンセラー』は、
狭すぎなくも、狭い範囲の肩書きになっているか!?

今、日本中で頭に『仕事を辞めたい』という言葉がよぎっている人は大勢いると思います。

 

そして、現実問題としてニート状態になってしまっている人も大勢います。

 

だから、『ニート脱出』というのは、潜在的な需要は、割と広めな感じで、狭すぎるという心配をする必要はなさそうです。

 

では、広すぎるかというと、世の中の人の大半がニートを1度は経験するというような事でもないので、そこまで広いわけでもないと思います。

 

 

『ニート脱出応援カウンセラー』は
瞬時に誰でも仕事の内容が分かる肩書きか!?

『ニート脱出応援カウンセラー』と聞けば、単純明解に、ニートを脱出させる事を専門にしているカウンセラーだと伝わると思います。

 

ここでのポイントは、あまりにもヒネった雰囲気の肩書きにしないという事です。

 

横文字を駆使したり、必要以上に面白そうと思われる必要はありません。

 

単に、一言聞いて、意味がすぐに分かれば良いのです。

 

そういう意味では、語感的には地味ですが、『ニート脱出応援カウンセラー』をニートが名乗っていればインパクトはあると思いました。

 

 

取材されたいスクイッドさんが、
取材される肩書きを手に入れるとこうなる!

ということで、私の提案した『ニート脱出応援カウンセラー』というのは、スクイッドさんのやりたい方向性とも一致していますし、肩書き3原則にも合致しています。

 

だから、マスコミは、次のような点に興味を持つと思います。

 

確かに、『ニート脱出応援カウンセラー』というのも、ニートの一種ではなく、カウンセラーの一種のままではあります。

 

でも、ニートが別のニートを、ニート状態から脱出させるために翻弄していたら、ちょっとメディア的な面白さがある事は確かです。

 

そして、ニート株式会社の多くがニートを肯定的にとらえているなら、メディア的には『一方、スクイッドさんは・・・!?』的な感じで対比として、かなりの確率でスクイッドさんのスタンスを紹介したくなるでしょう。

 

だから、スクイッドさんが、この『ニート脱出応援カウンセラー』という肩書きを名乗り、それに合致した活動をしていけば・・・!?

 

次にニート株式会社が取材されたと時に、他の活動をしているニートに埋没してしまう可能性を、かなり排除できるのです。

 

 

取材されたいスクイッドさんは、
日々、こんな活動をすると良い!

最後に、新肩書きを提案した上で、日々、どんな活動をすべきかアドバイスしました。

 

一番大切な事は、当たり前ですが、本当に誰かニート状態に陥っている人をカウンセリングして、ニートから脱出させて実例を作ることです。

 

そして、その実績を、ブログやTwitterなどで、積極的に周りに配信する事です。

 

この時に非常に重要なのが、その積極的なアピールを、普通の人が想像する10倍ぐらいやる事です。

 

ただ、1件ぐらいのブログの記事を書いたぐらいでは、誰も気づいてくれません。

 

プレスリリースを使ったり、どこかのメディアに投稿したり、独自ブログを強化するなど、積極的なPR体制を構築する事もポイントです。

 

そうすれば、ニート株式会社の存在はマスコミに知れているので、早い段階で取材が入るでしょう。

 

今回の肩書きとは外れるので、今回のブログでは紹介しませんが、スクイッドさんには、『メディア対応したブログの構築の仕方』なども最後に伝えておきました。

 

そんな感じで、約90分ぐらいでコンサルは終了しました。

 

そして、スクイッドさんに、コンサルの感想を頂きました。

 

スクイッドさん
今回は客観的な意見というだけでなく、渡辺さん独自の目線というものがとても参考になりました。

具体的には、“分かりやすさ”、“見え方”を今までよりも意識していこうと考えるようになりました。

 

スクイッドさん、お疲れさまでした。

 

本番はここからなので、これからも、私はスクイッドさんをサポートしていきます。

 

なので、時々、ブログに近況が紹介される予定なので、この肩書き3原則の効果のほどを、今後とも、皆様に実感していただきたいと思っています。




 

まとめ

ニート株式会社のスクイッドさんという、31歳のニートの方の肩書きコンサルを行った。

 

スクイッドさんは、今までは『ニートカウンセラー』と名乗っていた。

 

しかし、これでは、カウンセリングを受ける人にとって、何に特化していたり、他と何の違いがあるか分かりにくい。

 

そこで、私はスクイッドさんの本当にやりたい方向性を聞いた上で、『ニート脱出応援カウンセラー』という新肩書きを考えた。

 

肩書きは考えるだけではダメで、それに合うような活動が必要。

 

なので、今後もスクイッドに対して、サポートしていきたいと思う。