人脈が広い人

人脈を広げるという事を考える時、『自分を助けてくれそうな人との出会いはないか』という事にばかりに注目しがちです。

 

しかし、人間関係の基本は『ギブ&テイク』です。

 

だから、自分が他人の力を借りたいと思うなら、自分にも周りの人を助ける力がなければなりません。

 

つまり、人脈が広い人になるには、『色々な人を助ける頼られる人』になるしかないのです。

人脈が広い人イメージ

 

こうやって書くと、『自分には、誰かを助けるような能力なんて無いよ〜』と悲観的な事を思うかもしれません。

 

確かに、私も放送作家を始めた頃、『売れてるテレビ業界の先輩が、自分と付き合うメリットなんて無いよな』と自分を過小評価していました。

 

でも、誰の役にも立た無い人なんて、絶対に存在しないんです!

 

という事で、今日は、どうやったら『周りから頼られる人』になり、人脈が広い人になれるのかを説明します。




 

人脈が広い、周りから頼られる人になる方法

私のオススメの、人脈が広い頼られる人になる方法は、『自分の得意分野の専門家キャラ』になるという事です。

 

どの位の専門家度合いかというと・・・!?

 

誰かが困っている時に、『そうだ、あいつなら何か知ってるかもしれない!』と電話をしたくなるレベルでの専門性はあった方が良いと思います。

電話をする人

 

そこまで、自分の専門のエリアを持つと、知り合いが知り合いを紹介するという、口コミのような形で人脈が広がるようになります。

 

まず、どうやって専門家になるかの前に、『専門家と周りに認識されると、年齢・キャリアに関係なく人脈が広がる理由』の説明から入ります。

 

 

専門家になると、人脈が広い人には誰でもなれる!

私が放送作家としての活動の幅が広がったのは、『海外事情通キャラ』というのが確立された 事がキッカケでした。

 

実は、恥ずかしながら、私はアメリカに留学していた時、勉強そっちのけで映画を作ったり、教会のボランティア活動などでアメリカ各地を旅していました。

教会イラスト

 

そのため、ニューヨーク・ロサンゼルスの様なアメリカの都市部だけでなく、色々な場所の特色について、かなり詳しかったんです。

 

ある時、そんな私の知識に、一流のテレビ制作会社のディレクターのAさんが興味を持ちました。

 

なので、私は無償で色々と海外事情について、Aさんに情報を渡し続けました。

 

本来なら、Aさんの立場は、私よりも圧倒的に上です。

 

でも、私が与える側、Aさんが受け取る側という構図になっています。

 

だから、上下関係は逆転する事はありませんが、その分野の話に関しては対等になってしまいます。

 

そして、気づけば私の評判は、Aさんが『海外事情に詳しくて、一目置いている人』となってしまいました。

 

そうなると、Aさんがいないところでも、私を『海外事情に詳しい、一目おくべき人』として認識してくれる人が急に増えだします。

 

そうすると、『Aさんが海外事情について聞く人だから、渡辺さんに話を聞いてみよう!』と、自分が動かなくても私と人脈を築きたい人が現れ始めました。

人脈作り

 

でも、私は周りからの質問に、必ずしも明快に答えられるわけではありませんでした。

 

とはいえ、英語力を生かして、現地の友達に聞いたり、英語情報などを調べて、無償ですが、自分なりのベストを尽くして情報を周りに渡していきました。

 

すると、たいてい面白い現象が起きるんです。

 

私が一生懸命、海外情報について周りの期待に応えているというのを実は見ている人がいて、そういう人が急に・・・!?

 

『○○さんっていう人がやってる番組で、海外事情に詳しい作家が欲しいって言ってるんだけど、一度、会ってみない?』とか、声をかけてくれたりするんです。

 

そういう人って、直接、私が情報を渡した相手だったりはせず、不思議と第三者的な立場で見ていた人だった気がします。

 

そんな感じで、私の人脈は飛躍的に広がり、年齢やキャリアに関係なく、私の放送作家の仕事も増えていきました。

 

 

"何も知らない"専門家でも人脈が広い人になれる

次に、私がどうやって、『海外事情が詳しい』と人に言える様になったかを紹介します。

 

私がアメリカに留学していた時、最初、なかなかアメリカ人の友人も出来ずに、日本人コミュニティーの中でおとなしくしていました。

 

というのも、当時の私はアメリカについて何も知らず、英語も片言で、とてもじゃないですが、アメリカ人からは一方的に何かを貰うだけの存在だと思ってました。

 

だから、ちょっと、アメリカ人を目上の人じゃないけど、『訳のわからない外国人の自分と付き合っても、何のメリットもないだろう』と遠慮していたんです。

 

しかし、ある時、私がアメリカについて何も知らない事を、アメリカ人が面白がってくれた事があったんです。

 

例えば、日本人でもハリウッドで活躍するコメディアンのジム・キャリーの映画が好きな人も多いですよね。

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でも、アダム・サンドラーと言うとどうでしょう?

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アダム・サンドラーの映画は、日本の映画館では公開されずにDVDのみの公開が多いので、知っている人は知っているという感じだと思います。

 

ある時、アメリカ人の友人が、『ジム・キャリーと、アダム・サン ドラーは、どっちが大物なんだ?』みたいな話をしていました。

 

その時、会話について行けなかった私が、『ていうか、アダム・サ ンドラーって、どんな人?』と聞いてみたのです。

 

すると、アメリカ人たちは『今まで、全然結論が出なかったけど、ジム・キャリーの方が上なんだな!』と、大笑いして盛り上がっていました。

 

それ以降、こういう話題があると、アメリカ人から『リョータが知ってるくらい世界的に有名なのか聞いてみよう!』という、僕らのトークの『お約束』が生まれたんです。

 

こうやって、私は『アメリカの事を知らない専門家』として、アメリカ人が面白がって私の話を聞いてくれました。

 

そして、そういう交流がキッカケで仲良くなったアメリカ人が、別のアメリカ人を紹介してくれたりして、飛躍的に私のアメリカでの人脈が広がりました。

外国人の友達

 

そして、そういう人たちが、感謝してもしきれないほど、私のアメリカ生活を助けてくれました。




 

率直な意見で、人脈の広い専門家になれる

それと同じように、あなたに何も専門と言える事がないと思っても、絶対に何かがあるはずです。

 

例えば、『アメリカの事を何も知らないキャラ』で味をしめた私は、日本では『昔の事は何も知らない若者キャラ』に徹して人脈を広げました。

 

よく年配の方は、『若い人の意見が聞きたい』と言っていますよね。

年配の人

 

だから、私は年配の人と接する時には勇気を出して、積極的に自分の意見を述べましょう。

 

これは、とても重要なんです。

 

例えば、先ほど紹介したAさんというディレクターにとっては、私以外にも『海外事情に詳しい専門家』は大勢いたと思います。

 

きっと、もっと一流の人にコンタクトを取ったって良かったはずです。

 

でも、私は年配の人たちには負けない自分色を出す事を考えて、必ず、『へー!近頃の若者は海外事情についてこう考えるのか。』と感心するような要素を必ず加えました。

感心

 

なので、『海外事情に対する知識』については、何十年もその道にいる専門家には太刀打ちできる情報量ではありませんでしたが、どこか重宝してくれる部分があったのだと思います。

 

というわけで、自分の持論というのは、目上の人には言いにくいかもしれませんが、勇気を出しで『何らかの専門家』にでもなったつもりで発信していきましょう。

 

そうすると、その勇気を見ている周りの人が、『君みたいな若者の意見が聞きたくて。』 と、連絡してくれる事もあるかもしれません。

 

ちなみに、自分の専門というのは、自分が自信のある事だったり、よく知っている事だったりとは限りません。

 

あなたしか話せない、他人が聞きたい事であれば、専門家になれる可能性があります。

 

それを見つけるために、自分が何を話した時に、相手が関心を持って聞いているのかという事に、神経を尖らせてみましょう。

 

 

専門家キャラで人脈が広い人になる場合の注意点

日本人は、自分の意見を言うという事を、なるべく避けるようにと言われて教育されてきたと言っていいくらいですよね。

 

だから、何か自分の意見を言う時に、急にオドオドしてしまうような人がいます。

 

それは絶対にダメです!

 

どんな時も、専門家キャラとして、自分に自信を持ちましょう。

自信を持つ

 

誰でもオドオドしている人より、自信を持った人の方が信頼感があるのは同じですよね。

 

こんな説明すると、オドオドするタイプの人に限って、『自身を持ち過ぎて、生意気な感じにならないか心配』と思ったりしますが、 心配無用です。

 

なぜなら、自分だけが詳しいことに対して自信がみなぎり、多少、生意気な感じになることは、むしろ好感を持たれるケースが多いからです。

 

例えば、ラーメン屋さんとかって、『私語厳禁』とか、ちょっと上から目線過ぎる感じの人がいますよね。

ラーメン

 

でも、それが、そのラーメン屋が、それだけラーメンに自信を持っている事を強調しているという事を表し、売りのポイントになったりしています。

 

一方、オドオドした感じで『美味しいかどうかは微妙だね〜』というのが口癖のオヤジがやっている、そんなラ ーメン屋があったとしたらどうでしょう。

 

もう、それだけで不味そうだし、そんな自信の無い味のラーメンなんて、特に食べに行きたいとは思いませんよね。

 

この様に、生意気である事と、自信がある事は表裏一体の関係なので、むしろ、それがブランドにもなる可能性もあるので、気にする必要は全くありません。

 

また、これも付け加えておきます。

 

ややオドオド気味の人が自信を持とうと思ったからといって、『生意気』と思われるほどキャラが尖る事って、ほとんどありません。

 

急に自分と真逆の感じになる事って、そんな簡単な事ではないので、そういった意味でも、そこを心配する必要性はないと考えて良いです。

 

というわけで、自分自身に自信を持って、何らかの専門家になった気持ちで、自分の持論を正直に周りに発信しましょう。

 

それによって、周りから専門家のように頼られて、人脈が広い人になっていくはずです。




 

まとめ

人脈が広い人になりたければ、周りから頼られる人になる必要がある。

 

そのためには、何らかの専門家になって、その専門家としての情報を周りに与える事を努力すると良い。

 

何らかの専門がすでにある人は良いが、そうでない人は、まずは『自分の意見を率直にいう』という事で専門家を目指すべき。

 

そうすると、『若者の意見の専門家』など、等身大の自分の知っている事の専門家になる事ができ、自分にしかない情報を周りに与える事ができる。