パワハラトークで不祥事だらけのスポーツ業界の偉い人が、気の毒な弱者だと思う理由

 
スポーツが苦手

こんにちは。アドリブトークの専門家・渡辺龍太です。

今回は、パワハラなどの腐った出来事ばかりが起きている、日本のスポーツ会について、『トーク』という視点で分析してみたいと思います。

パワハラトークで、一番、考える必要があるのは、話し手にとっては普通の事が、相手にとってはパワハラに聞こえるという問題だと思います。

そんなパワハラトークが何で起きるかと言うと、負の連鎖の可能性が非常に高いと思うんです。現在、パワハラトークをしている偉い方々は、若い頃、諸先輩方に同じ事をされていたんだと思うんです。

ですから、恐らく、現在、パワハラと責められているスポーツ界の偉い方々は、自分の会話について『普通』だとしか認識していないんです。

実際、『体操女子の塚原夫妻』『女子レスリングの栄監督』『ラグビーの内田監督』『ボクシングの山根理事長』のような人たちは、パワハラめいた事に関する不祥事が起きた時、口をそろえて、認識違いだったというような事を言っています。

それぞれ、ニュースの一部を、引用してみたいと思います。

【塚原夫妻】
日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長(71)と夫で協会副会長の光男氏(70)が31日、宮川の告発内容をほぼ全否定する5ページの文書を発表した。(サンスポ)

【栄監督】
伊調との間にわだかまりも「全然ない。今になって彼女が本当にここまで言ったのかな?と思うぐらい」と驚きの声を上げ、この問題で出てきたことに「誰かが事を大きくしたいんでしょ?」と黒幕がいることを示唆した。(サンスポ)

【内田監督】
6日の定期戦で関学大の選手を負傷させた宮川選手は、内田前監督らの指示だったと説明。指導陣はけがをさせろという指示はしていないと否定しており、両者の主張が食い違っていた。(サンスポ)

【山根会長】
「確かに奈良の選手を勝たせろという言葉はない。強要はしなくても、雰囲気をつくる。それが奈良判定」(サンスポ)

特に、塚原夫妻なんか、わざわざ、一度、噓だって、相手を罵った上で、その後に謝罪したいって認めているじゃないですか!

最初から自分がマズイ事をしているという認識があった上での言い訳であれば、そんな『全否定→謝罪』という馬鹿げたプロセスには決してならないはずです。

誰かに指摘されても、それがパワハラであると分からないぐらいの認識だった可能性がかなり高いと思います。

スポーツ界で偉い人がパワハラトークに無自覚な理由

冒頭で、スポーツ界にパワハラトークをする人が生まれる原因として、伝統があると書きました。

とはいえ、他の業界は、少しづつ、パワハラの伝統が崩れてきています。

なぜ、スポーツ界にだけ、パワハラトークが消えずに、脈々と生き延びているのでしょうか?

それは、スポーツ界の偉い人に、『最新のコミュニケーションを学習する場が無い』からだと思います。

相撲でも、ボクシングでも、体操でも、スポーツ団体の組織で出世する人って、現役時代に、かなり成果を出していた人が多いと思います。

つまり、組織のマネジメントをする立場になった時、すでに偉い人なわけです。

そんな偉い人に向かって、『あなた、他人に対する接し方を考えたほうが良いよ!』と注意出来る重鎮が、きちんと存在する組織って、そうは無いと思われます。

これは、本人にとっても、周りにとっても、非常に危険です。

スポーツ界のパワハラ重鎮は学生ノリと変わらない

さて、私のように学生を経て、いきなりフリーランスになった人の場合、やはり、学ぶ機会が無かったので、スポーツ界の偉い人のようにコミュニケーションの常識が無いわけです。

私自身だって、恥ずかしながら、いい加減だったり、パワハラトーク的な対応をした事もあったように思います。

しかし、今もですが、20代の私はとりわけ偉くないので、周りの人間から、メチャメチャ怒られるわけです。

最近も、私の周りの20代が独立して、恐ろしくいい加減な仕事をしていたので、周りの大人から怒られていました。

現役時代に偉い選手が、いきなり、マネジメントの偉い人になってしまうと、この怒られるというプロセスがゼロになってしまうわけです。

だから、パワハラトークをしてしまうスポーツ界の偉い人も、自業自得とも言い切れない、気の毒な存在でもあるような気がします。

『セカンドキャリア教育』がスポーツ界のパワハラ無くす

日本も先進国ですが、やはり、スポーツなどにおいては、アメリカの方がすすんでいます。

アメリカのスポーツ業界が、こういったパワハラ問題に、どう対応しているのかを見ていましょう。

実は、『周りから怒られる』というプロセスを得る事が出来ない元スポーツ界のスターは、『自主的に学ぶ』という方法を重要視しているんです。

それは、アスリートの『セカンドキャリア』の手助けという形で、一般企業で働いていたら自然に身につくような、『コミュニケーション』『お金の事』『マネジメント』などを大学などが教えています。

私の専門とする、インプロ(即興)という、アドリブトークの講座も、『セカンドキャリア』を見越したアスリート向けにもさかんに行われています。

多くの人間は、学んでいない事を、上手にこなす事は出来ません。

ですから、アスリート界のパワハラモンスターのような人を、単純に叩いて、鬼の首をとったように世の中が騒いでも、世の中は良くならないと思うんです。

本当に、日本のスポーツ界を変えたいと思うのなら、どうやって、アスリートに『学ぶ』という機会を与えるのかという事を、もっと考えなくてはダメなのではないでしょうか。

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