放送作家の仕事とは?テレビ業界の仕事の5種全てが分かる記事

      2016/11/05

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渡辺龍太

渡辺龍太

放送作家
トランプ・ウォッチャーな放送作家。10年前にトランプの講演を生で聴いてからトランプに注目。普段は情報番組の企画・構成や、ナレーション作りが得意。最近、著書がAmazonのベストセラーランキング1位になって、少し調子に乗っている。詳しいプロフはこちら!

先日、浅井企画メディアスクールの放送作家セミナーの講師として、私も現役の放送作家として『放送作家とは何!?』って言う事を解説してきました。

 

放送作家セミナーに集まるような方にとっては、放送作家の仕事が何かというのは、当たり前すぎる情報かと思っていました。

 

でも、蓋を開けてみると、意外に、『脚本家との違いは何ですか?』とか、そんな質問があったんです。

 

なので、今回は、『放送作家とは?構成作家とは?』という事について、詳しく説明してみます。




 

放送作家の仕事とは、一言で表すのが難しい仕事

放送作家の仕事を理解するためには、テレビ番組を制作する時に、どういった役職の人がいるのかを、おさらいしておきます。

 

というのも、放送作家の仕事って、テレビ業界の全ての仕事の潤滑油的な存在なんです。

 

だから、本当に放送作家の仕事が何かを理解するためには、テレビ制作全般の仕事を、あらかじめ理解しておく必要があります。

 

 

★プロデューサー(P)

番組制作のトップで、一番、責任がある人です。

プロデューサー

 

この人が、番組の企画・キャスティングに関する最終決定権を持っています。

 

NHKでは、チーフプロデューサー(CP)と呼ばれ、演出などにも関わりを持ってきます。

 

ですが、民放ではプロデューサーは、お金の管理なども多く、細かい番組の演出に口を出さない人もいます。

 

 

プロデューサーによって、スタッフ全員の働き方が決まる

プロデューサーは、すべての最終権限をもっています。

 

だから、プロデューサーのさじ加減で、番組、ひいては、職場全体の雰囲気が一瞬にして変わってしまいます。

 

そして、正社員が少ない業界だけに、すべての人がプロデューサーによって雇われているので、クビになるかもプロデューサーのさじ加減です。

 

なので、私も何時間も待たされたりとか、言われた事と違う事を指示したと詰め寄られたりとか・・・!?

 

本当に、法律がなかったら、確実に、ボコボコに殴っているだろうプロデューサーにも、大勢で会いました(笑)

 

とはいえ、プロデューサーまで出世された方ですから、基本は、仕事が出来る良い方が多いですよ。

 

 

★アシスタントプロデューサー(AP)

アシスタントプロデューサーは、プロデューサーのアシストをする人です。

アシスタントプロデューサー

 

このイメージ画像のような美人ばかりではありませんが、かなり、女性が多い職種という印象です。

 

ちなみに、プロデューサーをやってる人は、アシスタントディレクター→ディレクター→プロデューサー、という人が多いのですが・・・!?

 

アシスタントプロデューサー → プロデューサーという形のみで、出世する人もいます。

 

最近は、ADなどを敬遠して、割とAPルートでの出世が人気のようです。

 

 

APさんへの接し方が分からないww

私のような、完全に外部の人間は、APさんへの接し方に戸惑う人も多いんじゃないでしょうか。

 

将来のプロデューサー候補ですし、プロデューサーの一番近いところにいます!

 

でも、若手なんで、こちらからも何か思うことがあったら、言ってあげた方が良かったりするんでしょうねみたいな。

 

APさんが美人で、仕事が出来なかったりする時が、何て声をかけようか一番困ります(笑)

 

もちろん、男ならズバッといえるんですがね。

 

 

★デスク

デスクという役職は、番組によっては、とくに設けられていなかったりします。

デスク

 

どんな仕事かというと、プロデューサーやディレクターの間にたって、様々なアシストをする仕事です。

 

なので、クリエイティブな仕事といよりは、事務作業に近いです。

 

とはいえ、デスクは、ディレクター経験がある人がやることが多いので、エライ仕事の様な気もしますが・・・!?

 

タクシー券や旅費の精算や、演者との出演交渉など、肉体労働をしない、より複雑なAD的な業務でもあったりします。

 

なので、確かに、報道番組などでは、いろいろと取材関係でデスクは割と必要とされています。

 

しかし、デスクという仕事をリストラして、廃止してしまっている番組も多くあります。

 

 

★ディレクター(D)

ディレクターという仕事は、あまりにも有名ですね。

ディレクター

 

ディレクターという言葉は、英語のdirectという方向という言葉の変化系の言葉です。

 

その言葉の通り、番組の方向を示して、映像を作り上げる仕事をします。

 

NHKの場合では、プログラム・ディレクター(PD)が番組の企画・台本制作・VTR制作など、全てを行います。

 

よって、NHKにはADがいません。

 

プロデューサーとの仕事の違いは、プロデデューサーは、その企画などにGOサインをだすか、『新しいのを考えてこい!』というのが仕事です。

 

そして、ディレクターは、そのGOサインの出た企画を実行するのが仕事です。

 

 

★アシスタントディレクター(AD)

ブラックな仕事の代名詞的な感じもある、アシスタントディレクターは、今は全然人気のない仕事です。

アシスタントディレクター

 

写真のように、ソファーで寝たまま、ぜんぜん、家に帰れない何て事もザラなのが特徴です。

 

で、どんな仕事をしているのかというと、その名の通り、ディレクターのアシスタントです。

 

会議があると言えば、会議の参加者のために書類を印刷したり、ディレクターが調べて欲しい事を代わりに調べるとかです。

 

本番が近ければ、カンペを書いたり、お弁当を発注したり、出演者の世話などです。

 

撮影が終了すれば、いろいろと、撮影した動画をダビングするなど、そんな雑用が主な仕事です。

 

お気づきだと思いますが、実は、ほとんどクリエイティブな仕事はしないんです。

 

だから、アメリカのテレビ業界では、ADさんは専門職とされて、ディレクターになっていったりせずに、ずっとADをやっています。

 

でも、日本のテレビ業界(民放)は、ADとして優秀だとディレクターになれるんです。

 

私はNHKの番組でディレクターを始めたので、テレビ業界を続けられましたが・・・!?

 

きっと、ウッカリ系のミスも多いので、ADの様な仕事は向いていない様に見えるので、挫折していた様な気がします。

 

 

ADを辞めてしまう人が多いのはなぜか

ADという仕事は、今の説明でも分かるように、全くクリエイティブな仕事ではありません。

 

なので、大学などで、本格的にクリエイティブな事をやっていた人が、お弁当の発注などをやらされても、モチベーションが保てないって事も多いわけです。

 

さらに、テープのダビングなどをしなければならずに帰れないとか、そういう、何かを得るものが無い仕事ばかりなので・・・!?

 

『こんな事やってて、何か意味あるのかな?』と、思いがちになってしまう仕事なんです。

 

日本のテレビ業界もいずれ、もっとコンピューターを取り入れて、ADレスな時代がやってくると私は思います。

 

その他

テレビ制作に関わる仕事で、根幹となる役職を全て説明しました。

 

しかし、実は、テレビ制作には、この他にもプロフェッショナルな仕事の人が、大勢います。

 

例えば、タイムキーパー・メイク・大道具・カメラマンなどえす。

 

こういう仕事の人は、その道の専門家として、多くはテレビ局とは別の派遣会社に所属し、多くの番組を掛け持ちしています。

 

こういった職業の人は、アシスタントディレクターからプロデューサーになるというような事はなく、メイクさんは、ずっとメイクさんとして出世していきます。




 

で、放送作家の仕事は、結局、何なの?

実は、今まで紹介してきた職業の人たちさえいれば、基本的に番組は回るんです。

 

なので、NHKを中心に、放送作家のいない番組も多くあります。

 

でも、必ずしも全てのスタッフが優秀だったり、番組に天才ディレクターが必ずいるわけではありません。

 

そこで、放送作家という仕事が必要になってくるのです。

 

放送作家が主にやる仕事を、箇条書きにしてみます。

 

 

・番組企画書作り

・ナレーション作り

・キャスティングなどを考える

・番組コーナーなどの立案

・ネタのリサーチ

 

こうやって見ても、ディレクターがやっても良い仕事ばかりですね。

 

新番組の企画などは、ディレクターというより、プロデューサーの仕事とも言えそうですよね。

 

いずれにせよ、これらの作家の仕事って、ディレクターの仕事の中でも、割と外に向かって情報のアンテナを高くしておかなければならない事ばかりです。

 

そのため、DやPがやるより、外部の情報ばかりに気を配っている、専門の作家に仕事を振ったほうが良いものが出来るからと、こういう仕事が作家に依頼されているんです。

 

依頼されるといっても、最終決定権を作家が持つ事はありません。

 

あくまでも、アイデアを提供するだけなので、番組の企画などのコンサルタントと理解しておけば分かりやすいかもしれません。

 

ちなみに、脚本家というのは、ドラマの台本を書く専門家で、放送作家とは区別されています。(別の協会がある)

 

さて、ギャラはピンからキリまでありますが、最低でもテレビであれば週に3万円くらいはもらえるんじゃ無いでしょうか。

 

ラジオやネット番組だと、予算が少ないので、もっと破格に低いです。

 

ここを押さえておけば、放送作家が何かがわかりますね。

 

 

放送作家になるには

放送作家になる方法で、最もスタンダードなのは、放送作家養成所に通う事です。

 

浅井企画メディアスクールも、そのスクールの一つです。

 

他には、ハガキ職人出身の人や、私の様に元ディレクターの人。

 

あるいは、元芸人だったり、人それぞれ違ったりします。

 

元から業界につてがない人は、スクールに入る方法が手っ取り早いかもしれません。

 

でも、なるのは、なかなか厳しい世界というか、人との出会いや時代などの運の要素も強い気がします。

 

私も、生まれ変わって、もう一度、確実に放送作家になれるかと言えば、なれる気がしませんwww

 

本当に、これしか他にやりたい事がない人で、別に売れる事だけが目標ではない人がやった方が良い仕事の様な気がします。




 

まとめ

放送作家って、いったい何なのかという質問を受ける事が多い。

 

しかし、放送作家の仕事を一言でいうのは難しい。

 

なぜなら、放送作家の仕事は、テレビ業界のPやDがやってもいい仕事なのですが、もっと外部の知恵が欲しい時に雇われる微妙な仕事だから。

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