次のアメリカ大統領になる可能性のある、ドナルド・トランプ氏と言えば、さまざまな暴言での炎上がトレードマークです。
そんなトランプ氏が、日本人を差別しているポスターを、ツイッターにアップロードしていました。
トランプ氏の講演を生で聞いた事もあるほど、ややトランプ氏よりの私だけに、さすがに思う事があったのでブログでまとめてみる事にしました。
トランプ氏のヒラリー批判が波紋をよんだ!
事の発端は、トランプ氏の陣営が、ヒラリー批判のポスターをネット上で発見したらしく、ツイッターに載せた事がきっかけです。
トランプ氏が公開したヒラリー批判のポスター
トランプ氏は、2016年7月2日に、次のようなポスターをツイッターで公開しました。
このポスターの星のマークの中に、『史上最大に腐敗した候補者』と書いてあり、そんなヒラリーが歴史を作ると大きく書いてあります。
トランプ氏がユダヤ批判をしていると言われた理由
実は、このポスターが、ユダヤ人を侮辱していると話題になったのです。
日本人の感覚では、その理由が分からないと思うので、イスラエルの国旗を見てみましょう。
確かに、トランプ氏は、ポスターのデザインの一部に、イスラエルの国旗と同じ、六角の星のマークを使っています。
さらに、この画像は反ヒラリー派のTwitterなどにも出回っていたのと同時に、反ユダヤ団体などもシェアしていた事が発覚して問題となりました。
このポスターが、反ユダヤと言う人たちの主張
そして、さまざまなマスコミや、団体がトランプ氏のポスターの事を、次のように非難していました。
これはユダヤ人ですらないクリントン氏に向けられた、反ユダヤ主義的な画像だ。
グリーンブラット氏によれば、画像の問題は六角星だけではない。
背景にたくさんの紙幣を描いたデザイン、そしてクリントン氏の「腐敗」を非難する言葉との組み合わせが、「ユダヤ人は金の亡者」「ユダヤ人が政治を支配している」といった固定観念を連想させるという。
中には、こんな皮肉めいた事もかいてありました。
皮肉なのは、トランプ氏にはユダヤ教徒の親戚がいるということだ。娘のイヴァンカさんはユダヤ教徒であるジャレッド・クシュナー氏と結婚する際、ユダヤ教に改宗した。
トランプ氏の孫たちもユダヤ教徒だ。トランプ氏自身にも数多くのユダヤ人支援者がいる。
日本人の感覚で読む限り、トランプ氏は家族にもユダヤ教徒がいるのに、ユダヤの星を使ったとは思えませんよね。
トランプ氏の陣営は、何も意識していなかったのにもかかわらず、ユダヤ団体やマスマスコミがトランプ氏陣営に言いがかりを付けているように思えます。
これに対するトランプ氏の対応が反日本的だった
もちろん、トランプ氏の事ですから、すぐに謝罪なんていう野暮な事はしません。
もちろん、しっかりと反論していました。
トランプ氏の陣営の反論
まず、トランプ氏の陣営で、SNS関連を取り仕切っているダニエル・スカビーノ氏が、次のように主張しました。
「陣営が作った画像ではなく、反ユダヤサイトから持ってきたわけでもない。反ヒラリー派のツイッター・ユーザーが載せていた画像の中から取った」
「保安官のバッジの形はマイクロソフトの『シェープ』で入手可能で、汚職のテーマに合うという理由で私が選んだ」
確かに、保安官のマークは、こんな形です。
そして、保安官が犯罪者に関する情報を求めるポスターを作るときは、こんなデザインだったりする事もよくあります。
Reward Offered in Kelso Valley Manhunt
こうやって、マスコミの非難とトランプ氏の反論を見てみると・・・!?
トランプ氏の陣営の方が、日本人の感覚なら、割とマトモな主張をしているように思えますよね。
屈服してしまったトランプ氏
とはいえ、ユダヤ系の団体というのは、アメリカで力を持っています。
そのため、さすがのトランプ氏の陣営も、これ以上、問題が大きくなるのが面倒になったのか、次の様な新しいポスターを発表します。
ちょっと、日本人ならビックリしませんか?
だって、赤い丸と言えば、あのマークですよね?
そう、ご存知、日の丸と同じマークになってしまったのです。
日本人が差別されても、誰も騒が無い
トランプ氏のポスターが、赤丸に変更された事で、ユダヤ団体はもちろん、マスコミも振り上げた拳を下ろしました。
でも、私は、これは極めて重大な、マスコミやユダヤ人団体による日本人差別と言える、由々しき問題、もしくは・・・!?
マスコミは本当に長いものに巻かれるだけだし、読者が集まりそうな事だけにフォーカスしている集団であるという事の証拠だと思いました。
(著書でも、主張していますが、私はマスコミは読者を集めるだけの集団だと思っています。)
ユダヤ人が差別されたなら、日本人は確実に差別された
六角の星が一般的に使われるマークであると同時に、ユダヤの象徴であって、ポスターに使われるのがふさわしくないという理屈が成り立つなら・・・!?
赤丸というのは一般的に使われるマークであると同時に、日の出ずる国と表現される日本を象徴するのです。
そして、ちょうどヒラリー氏は、ユダヤ人で無いのと同時に、日本人ではありません。
また、トランプ氏は日本人に対して、金に汚いとか、日本がアメリカの政治を打ち負かしているというような批判をよく主張しています。
なので、星のマークがふさわしく無いなら、赤丸もふさわしくないはずです。
しかし、新しい日の丸のポスターについては、何にもおとがめ無しなのです。
それって、ちょっとおかしいですよね。
もし、新しいポスターについて批判する必要が無いとマスコミが考えるのなら、
マスコミはユダヤ人は差別されたらダメだけど、日本人は差別されても良いと考えている様に思えてしまいます。
トランプ氏陣営のユダヤ差別を報道していたCNNが、本当に”あらゆる差別”そのものを悪と考えているのなら、新しいポスターについても批判する必要性があるでしょう。
長いものに巻かれているだけのマスコミ
そして、もし赤丸の、日の丸ポスターに問題が無いとマスコミが思うなら・・・!?
マスコミが批判的に報道すべきなのは、トランプ氏陣営ではなくなってくるはずです。
まず批判すべきは、ネオナチ団体がトランプ氏のポスターが、6角の星が”ユダヤの象徴である”として、ネットでリアクションしている事自体だと思います。
また、マスコミはユダヤ人団体にだって、『トランプ氏をユダヤ人差別主義者だ!』と訴えるより、
むしろ、『一般的な記号を使ったに過ぎないのに、ネオナチ団体に利用されているトランプ氏を守るべきなのでは無いのか』という議論をぶつけても良いのでは無いでしょうか。
そうやって、深い議論には持って行かずに、極めて浅〜い感じにうるさい団体を怒らせ無いように『差別反対!お涙頂戴!』と言って読者集めをしているのは、どこの国のマスコミも同じですね。
この場合、マスコミはトランプ叩きをすれば数字が取れるし、トランプ陣営は叩かれてもらうのも注目が集まる歓迎しているふしがあります。
そして、ユダヤ団体なんて、どんなマスコミも的には回したく無いでしょう。
要するに、正義がどーのこーのと言っていそうですが、所詮プロレスなんです。
さて、トランプ氏が極めて危険な差別主義者であるという報道が、日本でも目立ちますね。
そんな事を、表面的に信じてはいけません。
本当にそうだったら、アメリカ人もバカでは無いので、あそこまでの支持を伸ばせ無いはずです。
(もちろん、議論が割れる様な発言が多い事は事実ですが・・・)
やはり、マスコミに対しては、大げさな話しかしない親戚のオッサンの話を聞くような、そんな感覚を持つ必要があるると改めて感じるニュースでした。
まとめ
トランプ氏のTwitterで公開されたヒラリー氏批判のポスターが、反ユダヤ的だとマスコミで話題になっていた。
その理由は、ユダヤの星のマークがポスター内で使われていたから。
そのポスターは修正されて、星の代わりに赤丸が使われる事になり、その話はウヤムヤになった。
しかし、赤丸といえば、日の丸と同じマークである。
それにも関わらず、日本人差別であると騒ぐマスコミは皆無。
差別を嫌うなら、日本人差別も問題視しなければならない。
しかし、マスコミというのは、大げさに騒いで読者集めをしたいだけの組織なので、本質的な事には迫らず、トランプ陣営を批判するのみ。
それは、単なるプロレスであり、事実とは言い難い。