テレビ

成宮寛貴さんのコカイン使用疑惑がフライデーが報じた事により、成宮さんは芸能界から引退を決意したそうです。

 

そして、成宮さんが出演していたテレビ朝日の看板ドラマ、「相棒」の再放送も困難になる可能性が高いという記事が出ていました。

 

成宮は同局の看板ドラマ「相棒」シリーズで、主演の水谷豊(64)演じる杉下右京の3代目相棒を演じている。

12日午後3時55分から成宮が出演していた「相棒11」の第15話を再放送する予定だったが、同局は急きょ「科捜研の女」に差し替えた。広報部は「引退発表を受け、総合的な判断として差し替えることにしました」と説明している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161210-00000089-spnannex-ent

 

私は放送作家という芸能関係で飯を食っている人間としては言いにくいのですが、こういう対応に対して疑問を感じています。




 

成宮寛貴さんは、コカイン使用で逮捕されたわけじゃない

現在、成宮さんのんコカインなどの薬物使用は、特に立証されておらず、警察に逮捕されたわけでもありません。

 

つまり、成宮さんの薬物使用疑惑というのは、FRIDAYがそう報じているという以上の情報はないわけです。

 

では、フライデーを始めとするゴシップ週刊誌というのが、どんな存在なのかというと、時に事実では無い事も報道するって事は誰でもしってますよね。

 

フライデーではありませんが、過去に、東スポに至っては、ロス疑惑の三浦和義氏と記事の内容についてモメた時に・・・!?

 

東京スポーツへの名誉毀損訴訟では東スポ側が「東スポの記事を信用する人間はいない」と主張し、一審では三浦の名誉毀損を棄却された(上訴審では名誉毀損が認められた)

wikiロス疑惑

と、東京スポーツは、自社の出した記事を信用する人間はいないとすら証言していて、一度は裁判所が認めているわけです。

 

もちろん、フライデーは東スポより世間の評価は高いかもしれません。

 

だからと言って、4大新聞のような正確な報道を行っているとは誰も思っていないと思います。

 

それぐらいの根拠しかない状態で、成宮さんを完全に犯罪を犯した人と同じ扱いをするって、ちょっと変なんじゃないかなって思います。

 

 

「相棒」の再放送ができないのは、企業イメージを守るため?

そんな根拠の薄い状態で、どうして、「相棒」ほどの人気コンテンツの放送を中止する必要があるのでしょうか。

 

それは、テレビ局やスポンサーの、世間のイメージが悪くなるからという事なのでしょう。

 

でも、本当にそうですかね?

 

実際、現段階でもフライデーに対して、やりすぎだとネットでバッシングしている個人は大勢います。

 

ツイッターでは、フライデー廃刊というハッシュタグが出来て、賑わっているぐらいです。

 

そして、相棒の再放送ができないという状態に対しても、反対している人は大勢いて大勢います。

 

 

つまり、放送をしないという方向に動いた事で、企業に対してイメージを悪くしている人はいます。

 

また、成宮さんが出演している番組を放送したからって、テレビ局やスポンサーがコカインを奨励しているって事になるんでしょうか?

 

もし、そういう風に解釈した人がいたら、頭が悪いか、とにかく誰かの足を引っ張りたいか、あるいは、それこそコカイン的な何かを使って頭がおかしいかという感じですよね。

 

法律には冤罪を生まないように、「疑わしきは罰せず」という、完全にクロというのが確定した人以外は罰しないという原則があります。

 

一般社会でも、そういう動き方をしないと、冤罪がバンバン生まれるんじゃないでしょうか。

 

100歩譲って、成宮さんが本当に麻薬を使っていなかった場合、放送中止を選んだテレビ局やスポンサーは、損害賠償を払う覚悟で放送中止を選んだなら納得です。

 

ですが、テレビ局やスポンサーは、1人のタレントなんかよりも、圧倒的な力を持ってますから、そんな事はミジンにも思っていないでしょう。




 

ビル・ゲイツに薬物疑惑出たら、windowsヤメるの?

そして、私の最大の疑問は、商品としての「相棒」というドラマに欠陥が出たわけではないのに、なぜ再放送がダメになるのかという点です。

 

他にも、「相棒」に関しては、高樹沙耶さんが逮捕された事で、高木さんが出演する回も放送出来なくなったと言われています。

 

あるいは、チャゲアスのASKAさんが逮捕されるたびに、チャゲアスのCDが店頭から回収されます。

 

ちょっと、これって芸能界だけの、特別なルールのような気がして、私は変だと思います。

 

だって、他の業界に置き換えると、そんな対応が基本的にありえないからです。

 

普通、商品になんらかの欠陥が見つかった場合、どんな製品でも回収されたり、販売中止になります。

 

例えば、ゴキブリが混入したと言われるペヤングソースやきそばとかは、そういうケースですね。

 

そういう事は、芸能界にもあります。

 

「発掘あるある大辞典」という番組は、間違った情報を流した事がありました。

 

だから、再放送もされないし、番組も打ち切りになりました。

 

私も、そういう番組の品質に欠陥がある場合は、再放送が出来ないのは当たり前だと思います。

 

ですが、ドラマの「相棒」の品質は、特に何の問題もなかったわけです。

 

「相棒」という製品の関係者に薬物使用の疑いが出たというだけで、商品の販売が停止になったというのが現状です。

 

これは業界差別と言って良いんじゃないでしょうか?

 

そんな理屈がまかり通るなら、例えば、ビル・ゲイツに麻薬を使っている疑惑が出たというだけで、世の中のwindowsを全部販売中止にするんですか?

 

って、話だと思うんですよね。

 

こういう意見を屁理屈と思うかもしれませんが、すべての人、すべての業界が、同じルール・法律で動くというのは、健全な社会の大原則のような気がしています。




 

まとめ

成宮寛貴さんが、薬物使用の疑惑が出ているものの、逮捕はされていない。

 

しかし、出演したドラマの再放送が中止になった。

 

これを他の業界に置き換えると、とても、変な話のように見える。

 

普通は、商品に欠陥がなければ、関係者に何があっても商品は販売中止とはならない。

 

相棒というドラマの品質には、何も問題がないのに商品の回収をしている状態。

 

もし、そんな事がまかり通るなら、ビル・ゲイツに薬物使用疑惑が出たら、windowsが世界中で販売中止になるようなもの。

 

実に馬鹿馬鹿しいと思う。