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この本の触りを読みたい方は、ぜひ、私のダイヤモンド・オンラインでの連載をお読み下さい。こんにちは。文章と会話の専門家、放送作家の渡辺龍太(@wr_ryota)です。
昨日、小林麻央さんが乳癌で亡くなったと発表されて、同年代ということもあって私も衝撃を受けました。
また、小林麻央さんと一緒に仕事をした事はありませんが、私は真央さんが出演していた、日テレのニュースゼロで働いているスタッフとよく知っています。
だから、真央さんの人柄についても、よく聞いていたので、より衝撃でした。
そんな、小林麻央さんに対して、私は哀悼の意を表したいのと同時に、とても感謝している事をお伝えしたい気持ちです。
というのも、小林麻央さんが、乳癌の情報を発信してくれていなかったら、数年後に、私も癌で苦しんでいた可能性があったのです。
という事で、今回は、30代とかの若い人のガン検診に対する意見を、書いてみたいと思います。
小林麻央さんのガン情報がなければ、絶対に検査を受けていなかった
今年の、2月ぐらいから2ヶ月以上に渡って、私は激しい胃や大腸の腹痛、倦怠感、眠気に悩まされる毎日でした。
最初の、一ヶ月ぐらいは、自分で様子を見ていました。
しかし、病状は悪化していくばかりだったので、地元の病院に行きました。
そこにしばらく通ったのですか、病状はまったく良くならず、むしろ悪化してきました。
そのため、その地元のクリニックの先生に紹介状書いてもらって、大きな病院で見てもらうこととなりました。
ちょうどその頃、花粉症のシーズンが本格的に始まりました。
お腹の症状とは別に、鼻水がとまらなかったので、耳鼻科で毎年もらっている花粉症の薬を出してもらいました。
しかし、どういうわけだか、今年は、その花粉の薬が、全然効かなかったのです。
だから、もう一度、耳鼻科に行って、もっと強力なアレルギーの薬を出してもらいました。
その薬を飲んだら、鼻水も目の痒みも、だいぶよくなりました。
そして、驚くべきことに、あれだけ苦しんでいた、腹痛関係やだるさも、それなりに、おさまっていたのです。
そんな、ちょっと症状が治まりつつあった段階で、大きな病院の予約の日になり、先生に腹痛についての相談をしました。
今まで、寝込むような勢いで腹痛やからさが続いていたこと、そして、自分では花粉の薬が効いているような気がする事など、全てを先生伝えました。
先生としては、花粉の薬がお腹に聞いてるという事は、無いとは言えないけど、あんまりないんじゃないかと思うとの事でした。
そして、先生はレントゲンや触診などをした後に、今のところは原因は見当たらないと言いました。
そのため、症状が軽くなりつつあるなら様子をみるのでもよいし、大腸のカメラを入れて検査するという方法もあると、私に言いました。
その時、先生は、「あなたは、まだ30ちょっとで若いから、絶対やらなきゃダメだとは言わないけど、せっかくの機会にオススメはしたいかな・・・」と付け加えました。
でも、私は面倒くさそうな気がして、「でも、とりあえず、様子を見てみます。」と即答してしまい、その日は、家に帰ってきました。
そして、しばらく腹痛に苦しみながらも、に自重生活を送っている中で、小林麻央さんのブログを読んだのです。
そしたら、大腸のカメラが大変そうだからと断るべきじゃなかったんじゃないかと、私の考えが急に変わったのです。
私が30代でガン検診をしようと思うことになった、小林麻央さんのブログ記事
私は小林麻央さんが、去年の9月に書いた、17 たられば は無し というブログ記事を読みました
私の心に特に響いた部分を、引用します。
癌の告知を受けて、
それを受け入れたとき、ほっとした自分もいた。その1年半の間はとにかく身体が怠くて怠くて1日1日が精一杯だったのだ。
主人が私の身体のためにしてくれていた助言にも、もっと耳を傾ければよかった。
当時の私の体調も、1日1日が精一杯と感じる日もあるほど、つらい日もありました。
そして、お医者さんが大腸の検査をしたほうがいいと助言してくれていたのに、症状も耐えられるレベルに収まってきたし、検査が大変そうだからという理由で断っていました。
だから、この小林麻央さんのブログを読んで、ガンの検査を受けなくちゃダメだなって考え方を変えて、病院に「やっぱり検査お願いします」と連絡しました。
小林麻央さんのおかげで、大腸ポリープが発見できた!
大腸カメラの検査にあたって、改めて病院の先生の話を聞くと、メインは「ガンの検診」というわけではないようなのです。
私は大腸カメラを入れるという事は、てっきり、ガンかどうかを見るのだと思っていました。
しかし、先生によると、若い人の癌の可能性は低いので、クローン病や潰瘍性大腸炎の可能性などを探るというのが第一目的だったようです。
そんなわけで、大腸のカメラを入れても、要するに、死ぬような病気やガンが見つかるわけがないんだなと、呑気な気分でいました。
しかし、検査当日、私は衝撃を受けることとなったのです。
肛門から大腸カメラがスルスルと入っていき、お腹がツラいなーと思いながらモニターを見ていると・・・!?
割りと、大腸の中で、素人が見ても出血している場所がありました。
ちょっと、このあたりから、「ひょっとしてヤバイの!?」と思っていたのですが、先生によると、炎症はあるけど、そこまで気にしなくて良いとのことでした。
そして、カメラが盲腸のあたりに行った時、先生の表情が変わり「ポリープがありますね!」と言いました。
そして、先生は続けて「良かったですね!これを何年もそのままにしておいたら、ガンになっていた可能性がありましたよ。」と教えてくれました。
予想外な出来事と、検査の辛さで私は言葉を失っていたのですが、先生は「今、ここで手術して取っちゃっていいですか?」と聞いてきました。
そして、私もかすかな声で「お願いします!」と答えて、手術を行ってもらいました。
手術と言っても、内視鏡から出る金属の輪っかを、ポリープにひっかけて、電気で焼き切るという簡単なものです。
術後、1週間は激しい運動や消化に悪いものを食べるなと注意されました。
そのぐらいの事で、将来的にガンになる確率を、大幅に下げられて、本当にラッキーだったと思います。
恐らく、小林麻央さんのブログを読んでいなかったら、私は大腸の内視鏡検査を受けなかったと思います。
だから、小林麻央さんに命を助けてもらったと私は感じていて、訃報に接して、改めてショックを受けました。
小林麻央さんが教えてくれたガン検診の信憑性
小林麻央さんのブログを読む限り、腫瘍が発覚してからも、しばらく、ガンではないと思っている時期があったようです。
もし、お医者さんがガンではないと思うと言われたら、普通の人は、それを信じてしまうのは当たり前ですよね。
でも、もし早めに切除していたら、今も生きていたかもしれないと思うと、悔しすぎます。
だから、小林麻央さんのように、何か一日がだるいとか、自覚症状でヤバさを感じる場合は・・・!?
手術によって死ぬ可能性が高かったり、後遺症のリスクなどが無い限り、積極的に治療をしておいたほうが良いのかもしれないと思いました。
そこは、医者の言葉や「この場合はガンの可能性が低い」という確率論より、自分の感覚を信じたほうが良いと思います。
今回は、偶然、私も積極的に治療を受けたために、大腸に良性ポリープを発見できました。
医療関係でも、思った時には、すぐに行動をしておいた方がよいのでしょうね。
みなさんにも、「何かオカシイ!」と自分の体について思う所があったら、しつこく、病院で納得するまで処置をしてもう事をオススメします。
そして、小林麻央さん、貴重な情報を発信してくださり、ありがとうございました!