リオデジャネイロオリンピックの閉会式の、『安倍マリオ』にビックリした人も多かったんじゃないでしょうか。
私も最後の安倍マリオの登場で、『おー!』と声をあげるほど、思わずテンションが上がりました。
同時に、こんな楽しい企画を誰が考えたんだ・・・!?
と、放送作家的な興味が湧いてたので、この企画を考えた人物について調べに調べてしまいました。
安倍マリオは、椎名林檎の『とんち』が生んだ
すると、朝日新聞に、次のような記述を発見しました。
企画演出を担当した佐々木宏クリエーティブ・スーパーバイザーが明かす。
「地球の裏側のリオ。費用的に大人数は連れて行けない。音楽監督を務めた椎名林檎さんが言ったんです。『それなら、とんちを利かせましょう』と」。
ガッツリ映像系の人が主導権を握っているのかと思いましたが、安倍マリオの生みの親は、椎名林檎さんだったんですね!
こういう斬新な企画って、『予算がない』というような制約があった時の方が生まれたりするものだとうい鉄則を改めて思い出しました。
椎名林檎のPVは昔からスゴかった
さて、私が中学生くらいのころ、初めて見た椎名林檎さんの『本能』という曲のPVも、かなり衝撃的でした。
開始10秒ぐらいで、ガラスを叩き割って観客のハートを掴み、それ以来、私もけっこうファンです。
椎名林檎さんのPVは、いつも斬新な映像でしたから、そういうのも本人の意向が強く反映されていたのかもしれませんね。
椎名林檎と佐々木宏というタッグも、安倍マリオの生みの親
そして、椎名林檎さんだけでなく、朝日新聞に登場する佐々木宏さんという方にも注目しないと、安倍マリオの生みの親を語った事にはならないともいます。
この人も、ソフトバンクの白戸家のCMを手がけている、すごい方なんです。
クリエイティブディレクターの佐々木宏って何者!?
今後、もっと注目される機会があるでしょうが、今はあまりガッツリメディアに自らは登場していない方みたいです。
慶應義塾大学卒業。1977年、電通入社。新聞雑誌局に6年。クリエーティブ局に転局して20年。コピーライター、クリエーティブディレクター、クリエーティブ局長職を経て、2003年7月「シンガタ」を設立。企業イメージや商品イメージのブランディングをはじめ、数多くの広告作品を手掛けている。
慶応→電通→独立→賞を総なめ→オリンピック関連の演出、という、本当にエリート街道まっしぐらの方です。
その他にも、『そうだ京都に行こう』シリーズのCMも手がけているそうです。
ちょっと怒る人がいるぐらいが丁度良い
というわけで、この佐々木宏さん、椎名林檎さんのタッグが、安倍晋三総理大臣を動かして、今回の『安倍マリオ』が実現したみたいです。
世界中で、大評判でポジティブな意見がツイッター上にあふれているようです。
英デイリーメイルの記事。会場が盛り上がり、Twitterは大騒ぎになったと。
Japan's prime minister appears dressed as Super Mario in Rio https://t.co/tR3820jQyZ via @MailOnline— ミント (@mint314) 2016年8月22日
ですが、一部の人は、『政治家がコスプレなんて・・・。』と嫌がっているようです。
こいつら、頭がおかしいんじゃないのか。リオ五輪の閉会式、2020年の開催都市・東京のプレゼンテーションで、土管からマリオのコスプレをした安倍首相が登場したとき、まず、口をついて出たのはこの言葉だった。
批判が出ない事をしたなら、何もしていないのと同じ
私もクリエイターの端くれとして、常に思っている事があります。
それは、『誰かに嫌われるくらいの事をしないと、何もしていないのと同じ』という事です。
先人のクリエイティブな大スターたちは、ずっと大人に怒られ続けていました。
例えば・・・
エルビス・プレスリー、ビートルズ、ビートたけし
サザンオールスターズ、とんねるず、ダウンタウン
石原慎太郎、スティーブ・ジョブズ etc.
と、私が適当にあげただけですが、『時代を作った』と言われるスターたちで、嫌われていない人はいるでしょうか?
例外なく、全員が嫌われています。
逆に言えば、大して嫌われていない人というのは、時代を作れないという事ですよね。
ということで、今回の『アニメ』+『ゲーム』+『オリンピック』に政治も協力して、東京オリンピックを作っていくという演出に、
クレーマーの多い世の中なので、もし批判的な意見が出ても・・・!?
決して屈する事なく、演出家・政治家は最初のコンセプトを貫き通して、2020年の東京オリンピックを大成功させて欲しいなと思いました。
まとめ
リオデジャネイロオリンピックの閉会式で行われた、『安倍マリオ』の演出が素晴らしかった。
誰が考えたのかと調べたら、椎名林檎さんの『とんち』的な一言がきっかけだという事がわかった。
そして、それを具現化したのが、クリエイティブディレクターの佐々木宏さんという『ソフトバンクの白戸家CM』などを手がける方。
椎名さんも昔からPVがすごいし、佐々木さんもエリート街道まっしぐらのすごい方で、ものすごいタッグだった。
そして、良い反応が占めているが、お約束のように批判する人もいる。
しかし、時代を作った人というのは、かならず嫌われている。
なので、素晴らしい演出を貫き通すためにも、政治家・演出家は批判的な声に耳を傾けずに頑張って欲しいと思った。