好きなことで生きていくがウザいアイキャッチ

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こんにちは。文章と会話の専門家、放送作家の渡辺龍太(@wr_ryota)です。

 

一時期、YOTUBERのCMで、「好きなことで生きていく」というキャッチフレーズが、世の中に溢れていました。

 

そして、今、心屋仁之助さんだったり、堀江貴文さんが、「好きな事で生きていく」系の本を出版しています。

 

つまり、世の中には「好きな事で生きていく」という事に対する関心が、非常に高いのだと思います。

 

私自身、放送作家という職業をやっていて、かなり「好きな事で生きていく」を体現していると思います。

 

 そして、人間が生きている限り、絶対に不満がゼロの理想郷は存在しないと思うのです。 

 

という事で、今回は「好きなことで生きていく」というキャッチフレーズが、なぜウザいと感じられるのかについて、分析してみたいと思います。



 

「好きなことで生きていく」がウザい2つの理由

まず、「好きな事」って何でしょうか?

 

やはり、自分が好きでやっている事で、お金や労力は関係なく、自分のエネルギーや時間を注げる事だと思います。

 

例えば、私もハマったのですが、ポケモンGOのためなら、何十キロも歩いてしまします(笑)

 

でも、全くポケモンに興味のない人にとっては、たかがゲームのために、何十キロも歩くって、拷問のような事だと思います。

 

だから、ポケモンGOの初心者の人とかの話を聞くと・・・!?

 

レベルの高い上級者は、何らかの「裏技」を使って何十キロも歩くのを回避していると勘違いしている人もいます。

 

そんな裏技って、ポケモンGOで言うなら、お金を払わずに、アイテムがザクザク入ってくる状態で、ゲームをしているみたいな状態をだと思います。

 

ハッキリ言って、ゲーム好きにとっては、そんな「裏技」だけでゲームをするのは、全然面白くないです。(時折使うのはOK)

 

そして、これと同じ勘違いが、「好きなことで生きていく」という事に対しても抱いている人がいます。

 

 つまり、「好きなことで生きていく」っていうのを、「楽に楽しく生きていく」っていう意味で勘違いしている人が存在しているのです。 

 

この勘違いが存在すると、「好きなことで生きていく」というキャッチフレーズに対して、2種類のウザい感じが発生すると思います。

 

1つは、「好きなことで生きていく」という、ズルをして楽に生きているようなライフスタイルに対する嫌な感じです。(←勘違いですが・・・)

 

そして、もう一つは、実際に、めちゃめちゃ苦労しながら「好きなことで生きている」人が、周りから「ズルをしている」的な言われ方をされれば、絶対に、ウザいと感じるという事です。



 

「好きなことで生きていく」は、ウザいぐらい辛い一面もある

さて、「好きなことで生きていく」が、どれぐらいエネルギーが必要なのかも説明しておきます。

 

僕の周りの、「好きなことで生きていく」を体現している人は、みんな、ポケモンGOなら、足が痛くなろうと、何十キロも歩くのをためらわない人たちです。

 

例えば、知り合いのヨーヨーチャンピォンは、食事中もヨーヨーをいじっていたりします。

 

あるいは、お笑いの大御所の人と絡むと、カメラが回っていなくても、冗談を言いまくり、笑いと取りたがります。

 

笑いを取ってはいけない、真剣な場所でも、笑いを取って、周囲をドン引きさせたりしています(笑)

 

では、彼らが、何でそんな事が出来るのかというと・・・!?

 

ある意味、それしか出来ない人なんです。

 

だから、私が思うに、「好きなことで生きていく」という人生を送っている人は、自分で積極的に人生を変えていったというよりも・・・!?

 

結果的に「好きなことで生きていく」人生しか無かったのではないかと思うのです。

 

イメージ的には、チャーハンから、自分の嫌いな人参だけを、めちゃめちゃ細かく皿からかき出す出すような人生です。

 

嫌いな人参を排除して、大好きなチャーハンを食べれば、好きな食べ物だけ食べてますよね。

 

でも、普通の人には、その人参を排除する作業が、とてつもなく面倒くさい。

 

実際、私も、ぶっちゃけ「好きなことで生きていく」と強く思ったことはありません。

 

強いて言うのなら、不器用な人間なので、出来ないことを、チャーハンの人参を避けるように生きてきました。

 

例えば、「細かい計算は無理」「あまり大人数の組織は無理」「スーツで毎日にとか無理」とか、そんな私にとって無理な事を、結果的に、徹底的に排除していきました。

 

そしたら、放送作家として落ち着いたのです(笑)

 

 

「好きなことで生きていく」がやりたい人へのウザいアドバイス

というわけで、「好きなこと生きていく」にウザいと感じている人は、お互いを理解したらいいともいます。

 

気楽な理想郷があると思っている、「好きなこと生きていく」が出来ていない人は、そんな世界が無いと理解しましょう。

 

「好きなこと生きていく」をしている人は、世間には「好きなこと生きていく」という世界を誤解している人がいると割り切りましょう。

 

そして、今、好きな事で生きて行けてない人で、これから「好きなこと生きていく」をやりたい人は・・・!?

 

チャーハンの人参を排除する様な生き方をしてみましょう!

 

やりたい事を追求するのではなくて、やってて不快な事を排除するのです。

 

例えば、会社にこき使われるのが嫌なら起業する。

 

勉強が嫌いなら、スポーツなどの、まだやれる事をする。

 

でも、本当に嫌なことを100%捨てれず、嫌な事をやっていても、別にやれないわけじゃない人もいるでしょう。

 

そう言う人は、別に自分の能力を殺さずに、「好きなことで生きていく」にこだわりすぎずに、器用、色々な事をやって生きていったら良いのではないでしょうか。

 

別に、「好きなこと生きていく」だけが人生ではありませんし、理想郷でも何でもありませんから。

 

と、ちょっと歯切れ悪いかもしれませんが、「好きなこと生きていく」についての考察を書いてみました。