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この本の触りを読みたい方は、ぜひ、私のダイヤモンド・オンラインでの連載をお読み下さい。こんにちは。文章と会話の専門家、放送作家の渡辺龍太(@wr_ryota)です。
アメリカのマクドナルドで起きた、コーヒー賠償事件を知っていますか?
簡単に説明すると、マクドナルドで受け取った熱いコーヒーをこぼしてやけどをした客が、マクドナルドを訴え、巨額の賠償金を得たという話です。
さて、日本国内で起きた話なので巨額の賠償金という訳にはいきませんでしたが、私も、そのコーヒー賠償事件に指摘するような事件が身に降りかかりました。
その名も、「マクドナルド流血事件」です。
今回は、コーヒー賠償事件と、私の流血事件を比較してみたいと思います。
マクドナルドのコーヒー賠償事件
1992年にリーベックさんという79歳の女性が、孫と一緒にマクドナルドのドライブスルーでコーヒーを買いました。
そしたら、社内にコーヒーを置く場所がなく、リーベックさんは自分の足でコーヒーをは挟む事にしました。
そんな状態で、コーヒーを飲もうと蓋を外したら、リーベックさんは誤ってコーヒーを自分の脚にこぼしてしまったのです。
そして、リーベックさんは救急車で運ばれて病院に行き、1週間入院する事になりました。
この火傷は相当ひどく、体の面積の16%にも及んだそうです。
アメリカの医療費は高いですから、この時の治療代が約100万円かかったそうです。
そのため、リーベックさんは裁判をして、マクドナルドに治療費の返還と、コーヒーの温度の確認を申し入れます。
その結果、マクドナルドのコーヒーは他のファストフードの店よりも高いという事が分かりました。
アメリカの裁判では、企業に懲罰的な賠償を払わせる事が多いので、リーベックさんは3億円ほどの賠償を手に入れたのです。
アメリカ国内で、マクドナルドのような巨大な企業を相手に怪我をすれば、アメリカンドリームが実現するという典型例ですね。
私の起こしたマクドナルド流血事件
私は東京の、とあるマクドナルドで紅茶とソフトツイストを食べていました。
そして、ソフトツイストを食べ終わった後、コーンが収まっている包み紙を床に落としてしまいました。
そのため、私は素早く拾いました。
その時です!
ドーーン!という凄い音がして、私は隣のテーブルの角に頭をぶつけたのです。
(マックではありませんが、テーブルの角はこれぐらい鋭利)
その時は、「痛!!!」と思っただけで、また平然とした顔で紅茶を飲み始めました。
しかし、何か様子が変なのです。
頭に紅茶をこぼしたわけでもないのに、なんかオデコの辺りが湿っているような気がして手を当ててみると・・・!?
頭から血が垂れてきているではありませんか!
私は半ば、パニックになりながら、ナプキンで頭を抑えました。
しかし、顔にかかった血が目立つようで、周りの人からジロジロ見られまくりました。
そして、周りの人から「大丈夫ですか?」と聞かれたりし始めたので、家に向かうことにしました。
帰りの10分ほどの電車のなかでも、私は、ずっと色々な人に見られ続けました。
私は悪いことをしたわけでもなく、ちょっとツイてなかっただけなのに、何で、こんなに奇異の目で周りから見られるのかと思いながら、
コソコソ、コソコソ、家路を急ぎました。
そして、そもそもマックのテーブルの角が尖っていたために、こんな事になるなんてと、マックを恨みました。
しかも、アメリカで、そんな事を起こしたら、億って話になったかもしれないじゃないですか。
それもあって、よけい損した気分になりました。
というわけで、私のような愚かな人は、あまりいないと思いますが、マックの机の角には気をつけましょう!