先日、バイキングに出演して坂上忍さんに褒められた、30代ニートの名田佳史さんのシェアハウスにお邪魔して、雑談してきました。
フジテレビのバイキングに出演されていた時は、ちょっとオシャレな感じの名田さんでしたが・・・!?
家では、テレビよりも、ニートっぽさが強い雰囲気です。
実は、名田さんとは、数年前に参加した年越し麻雀イベントで知り会って以来、フェイスブック友達なんです(笑)
私は放送作家をやってますが、作家の仕事にありつけてなかったら、別の仕事をする気が一切しません。
きっと、次の作家の仕事が見つけられるまで、ニートをやっているんじゃないかと思います。
なので、名田さんの話は、割と『そりゃ、そうなるな〜。』という感じで、私には入ってくるんです。
名田佳史さんの優雅なニート生活
さて、名田さんは、現在、家賃3万円のシェアハウスに暮らしています。
今回、初めて名田さんのお邪魔したのですが、想像より全然良い場所でビックリしました。
ちょっと豪華な感じのするシェアハウス
30畳ほどある巨大共有スペースで、くつろぐ私たちです。
とっても清潔で良い場所に見えますよね。
さらに、私たちが座っているテーブルの裏に、卓球台が置いてありました。
これは勝負しないわけには行きません!
日々、共有スペースで卓球を楽しんでいる、リラックスした感じの名田さんに対し・・・!?
と、異常にやる気をだしてしまった私。
こんな感じで、私たちの雑談は、卓球をしながら深まっていきました。
芸能界はニートが有利!
卓球の真剣勝負をしながら、早速、名田さんに誰もが聞きたい質問をしてみました。
すると、名田さんは、ゆるーい感じで・・・
と、答えてくれました。
その成り行きというのは、思ったよりシンプルで納得できるものでした。
名田さんは、俳優を目指して専門学校で演劇を学んだそうです。
その後、アルバイトをしながら、俳優のオーディションなどを受けていました。
しかし、アルバイトをしていると、急なオーディションがあっても、なかなか予定を合わせられません。
あるいは、せっかくオーディションに受かっても、『急に○日〜○日まで空けられる?』と聞かれて、対応できない事もあったそうです。
俳優の仕事をするのにアルバイトをしているのに、アルバイトが俳優の仕事を邪魔したら、本末転倒ですよね。
そこで、名田さんは俳優の仕事にコミットするために、『働かない!』つまり、『ニート』になる事を決意したそうなのです!
名田さんは、とにかくヒョウヒョウと、『それが自然の流れって感じで、そうなったんだよね。』と、語っていました。
これは難しい問題!
アルバイト優先って態度では、俳優の仕事をガンガンこなす事は出来ませんよね。
だけど、俳優の仕事で食べていくほど稼げていなければ、事実上の無職になってしまいます。
学生時代に売れるか、事務所に見込まれて初めから給料でももらってない限り、売れてる方は親の援助に頼ったり、ニート状態の時期がきっとあったのではないかと思います。
その点、裏方の放送作家の仕事は、駆け出しでメチャメチャ安く使われても、選ばなければ仕事は見つけられるかもしれません。
私も放送作家だけでなく、インプロなどの演技をやっていて、俳優としても舞台やドラマに少しでたりして活動している身です。
だから、名田さんの気持ちは、痛いほど良くわかりました。
坂上忍が褒めた生活費の稼ぎ方
とはいえ、どんなに節約しても、全くお金をかけずに生きて行く事は不可能です。
そこで、私は名田さんに確信に触れる質問をしてみました。
すると、名田さんは、再びゆるーい感じで・・・
スロットで稼いだ蓄えだで生活してる〜。
実は、この部分を『エライじゃない!』と、坂上忍さんが褒めたそうなのです。
ネットのニュースにもなってました(笑)
坂上忍 ニート男性がギャンブラーと明かした瞬間「エライじゃない」と称賛
これは、私も坂上さんのように、名田さんに対して単純に『スゲーな!』と感心しまいます。
というのも、名田さんは一時期、パチスロで何百万〜1千万近いようなお金を稼いで、それをためておいたらしいのです。
パチスロでなんて普通は稼げませんが、名田さんは、そのおかげで現在、働かないでニート生活をしているそうなのです。
これは、もし誰かが同じ事をしてニートになろうとしても、絶対に出来ない人の方が明らかに多いはずです。
確かに、何億円もあるわけじゃないので、一緒働かなくて良い金額ではありません。
でも、名田さんには将来不安はなく・・・!?
と、予測しても外れる可能性がある未来を、必要以上に心配しても意味がないと語っていました。
そして、名田さんは、現在のニートという状態は、自力で勝ち取ったライフスタイルなので、他人に『働け!』とか、何を言われても全く気にならないそうです。
ニートだって別にいいじゃないか!
私の考えとしては、時代ごとに『主流』と言われる生き方があっても、人間に絶対的に正しいされる、生き方などあるはずがないと思うんです。
例えば、古代ローマの貴族は、美食を追求して『美味しいものを食べては、無理やり喉に刺激を与えて吐き、再び美味しいものを食べる』というのを繰り返すのが、最高に贅沢な生き方でした。
他にも、江戸時代の人には、『宵越しの金は持たない』という、フリーター的な生活が普通でした。
いずれも、今やれば、かなり批判されてしまいそうですが、当時は、それが『主流』の生き方でした。
となると、現在良いとされている『つらくても、自立して、毎日働かなければならない』という生き方も・・・!?
時代が変われば、『自殺の多い暗い時代の生き方だ!』と、非難されているかもしれません。
なので、私はニートを批判する人に対して、流行に敏感すぎるんじゃないかと思います。
言ってみれば、ルーズソックスが流行った時代に、ルーズソックスじゃない人を非難するみたいな感じなんじゃないでしょうか。
そして、ルーズソックスを改めて見ると、今でもカワイイと30代の私は思いますが、現在、流行っているかと言えば微妙な事は確かです。
30代ニートの1日は?
そんな名田さんは、現在も俳優として活動しています。
でも、それだけで1日の大半が、潰れるわけではないようで・・・!?
私は名田さんに、確信に触れる質問をしてみました。
すると、名田さんは、今までになく、ゆるーい感じで・・・
基本、人生を楽しむって感じかな〜。
さらに詳しく聞いたら、毎日、自分の時間が、かなりあるそうです。
だから、共有ルームで、他の住人とおしゃべりをしたり、知り合いに会いに行ったりとか、そんな感じで過ごすそうです。
そして、時々、こんな事もしているんだそうです。
結構、多才でハートが強いですよね〜。
そして、今もテレビに出たり、俳優の仕事が来たら、それに絶対に合わせられるようなライフスタイルにしているそうです。
『30代ニート』をブランド化!?
そんな名田さんのライフスタイルについて聞いていたら、ものすごい疑問が湧いてきました。
『名田さんは、ニートというか、アルバイトをしていない俳優志望の人って言った方が正確なんじゃないか?』っていう感じで、ひっかかり始めたんです。
ちょうど、卓球の勝負を終えて・・・・
と、巨大なディレクターチェアーに座り、日頃、共有ルームで鍛えた王者の貫禄を見せ付けてくれた名田さんに対して・・・!?
再び、確信をつく質問をしてみました。
俳優の卵的な感じじゃないですか?
すると、名田さんは、ややドヤ顔感を見せながら・・・
ニートだって、ブランドになるっていうか〜。
と、答えてくれました。
放送作家として、うすうす感づいてはいたのですが、そんなにハッキリと本人の口から出てくるとは、ちょっと意外でした。
確かに、名田さんが『ニート』と名乗っていなかったら、坂上さんの『バイキング』にも呼ばれないわけですしね。
全く秘密主義では無さそうな名田さんに、『ニートをどうやってブランドとして利用しているのか?』というのを深く聞いてみました。
NEET株式会社
実は、名田さんはNEET株式会社という会社の人と、いろいろと仲がいいみたいなんです。
衝撃的ですよね!
ますます、名田さんがニートなのか、分からなくなってきます(笑)
この会社は、100人以上のニートが1人数千円づつ出資して、取締役となってビジネスをしている会社だそうで、
社長を務めるのは、慶応大学の特任教授を務める若新雄純さんという方だそうです。
そして、アイドルの部屋の空気を袋詰めして売るとか、1時間1000円でニートを貸し出す事業などを行っているようです。
働く意欲があったら、ニートの定義から外れてしまうと思いましたが・・・
名田さんの話を聞いた感じでは働くというより、株式会社というシステムを使って悪ふざけをしているというのがコンセプトなのかもしれません。
そして、名田さんは、この会社を通じて『バイキング』などにブッキングされたり、何とイギリスのBBCにも出演した事もあるなど色々と活躍してるみたいです。
完全に、ニートという肩書きを利用してますね(笑)
ニートの本質を見た!
私は、このNEET株式会社の話を聞いて、ニートの本質を見た気がしました。
恐らく、この会社の取締役になったニートと、社長を務める慶応大学特任教授も本質的には同じような種類の人間なんじゃないかと思います。
きっと、『バカバカしい感じの事とか、世間を驚かすような、楽しそうな事だけやって生きていきたい!そして、そうじゃない事に対しては、全然やる気が出ない。』という思いが、人一倍強いのだと思います。
完全に鬱とかであれば、NEET株式会社の取締役なんて、バカバカしくてやる気がしないと思います。
そういう目立ちたがり屋的な思いが強い人の1人である、社長の慶応大学特任教授とかは、世間が認めてくれるポジションを見つけました。
斬新で相当目立つプロジェクトをやっていながら、教授という仕事があるんですから、最高のポジションですね。
一方、ニートの方々は、社会的に認められる仕事を見つけられず、ニートになってしまったのだと思います。
きっと、こういう人たちって、例えるなら、叙々苑の焼肉をご馳走してれるなら、片道1時間の電車を乗り継いで食べに行くけど、
近所で牛丼おごってくれるだけっていうなら、お腹空いてたとしても、家で寝たりしながら空腹を忘れます・・・。
という感覚で、生きているんじゃないかと思いました。
私も放送作家という仕事に出会ってなかったら、確実にニートになっている気がしたので、この説には割と強い自信を持っています。
ニートを売りに、俳優として活躍
そして、もちろん名田さんはNEET株式会社を利用して確立したニートキャラを最大限に生かして、夢である俳優活動をしているそうです。
ニュースやバラエティーに、ちょっとオシャレな感じでテレビに出演する名田さんですが、俳優としては・・・!?
『ニート 30代 モテない感じ』というのを、売りとしているそうです。
最近も、30代、薄毛のニートという、まるで名田さんの様な役柄をGETし、18禁のVシネで演じてきたと言っていました。
かなりキワどい絡みもあったようで、出演すべきか考えたそうですが、失うものはないから覚悟して出演した結果・・・!?
普通はお金払わないといけないからね〜。
と、全く後悔はない様子でした!
名田さんの精神レベルは非常に高い!
俳優として、『30代の無職、薄毛、モテない系の雰囲気』というブランドで仕事を得ている、名田さんのやり方にに・・・!?
確かに、放送作家としても、どこか悔しいですが関心してしまいます!
だって、そういう人をキャスティングしようと思った時、オーディションをしたって、名田さんほどピッタリくる人を見つけられるとは思えませんよね。
そして、名田さんはニートなので、制作側は名田さんの予定を割と気にせずにブッキングできるわけです。
なので、もし台本上で『30代、ニート、モテナイ系の雰囲気』のキャラがいたら、名田さんの事を知っていれば、キャスティングしたくなっちゃいますよね。
実際、名田さんの出演した主なCMや、ドラマを見てみても・・・!?
CM
ほのぼのレイク:夏川純さんと合コン編。タイムマシーン3号さんと僕で、モテナイ3人組役。レオパレス21:石垣佑磨さんの友人役。2人でレオパレスについて語る。
ドラマ
硫黄島 戦場の郵便配達:マヌケな整備兵役ママはニューハーフ
第21話 お酒が飲めなくて困ってる部下、サラリーマンの役
演ずるキャラの方向性が、やはり固まっています。
それにしても、コンプレックスなどを全て受け入れ、それを武器にするというのは、精神的レベルが相当高くないと出来ません。
例えば、あまり売れない小劇団の役者さんとかは、自分の劇団では『イケメン』のポジションだからと、テレビのイケメン役のオーディションに挑戦してしまいます。
ところが、ジャニーズなど、テレビで活躍する本当のイケメンのレベルには達していない人がほとんどなので、演技力はあってもオーディションに受からなかったりします。
そして、何度オーディションに落ちようが、彼らはずっと、イケメン役のオーディションを受け続けたりしているのです。
このように、『自分はイケメンではなく、普通ポジである』という事が受け入れられない役者さんが大勢いるのです。
それに引き換え、計算高く『30代ニート、薄毛、モテない系の雰囲気』のキャラを受け入れた名田さんは、精神レベルが圧倒的に高いと思いました。
あと2年で、名田さんはニートから脱出する!
ここまで黙っていましたが、実は、名田さんは、あと2年でニートから脱出する事が決まっているのです。
もちろん、2年後に名田さんが、きちんと働き出すと決意しているわけではないので、ご安心ください!
ニートの定義を見てみましょう。
十五歳から三十四歳までの、家事・通学・就業をせず、職業訓練も受けていない者。
せっかく、『ニート』というブランドを築いた、現在32歳の名田さんですが、あと2年でニートの定年になってしまうのです。
勝間和代に毎月五千円払うのもブランド
もちろん、それを見越している名田さんは、先手を打ってあるそうです。
実は、名田さんは毎月5000円という金額を、勝間塾という、オンラインサロンに支払っています。
http://www.katsumaweb.com/katsuma_jyuku.php
勝間塾は、勝間和代さんと、元スッキリのコメンテーターの上念司さんが運営する、ネットやリアルで色々な事を勉強するコミュニティです。
毎日、勝間和代さんから経済から時事問題などを、学ぶためのメールが送られてきたり、
月に1度、勝間和代さんと有名人(ホリエモンなど)との、リアル対談を見れたりするそうです。
そして、勝間和代さんと本人が参加するイベントなども多く、本人と知り合いになる事も出きるのです。
でも、私は気になった事があったので、率直に聞いてみました。
名田さんの家賃2ヶ月分ですよ。
すると、名田さんは、珍しく即答という感じで・・・
それは『安い』と思うよ。
実際、勝間塾主催の、勝間さんの自宅で行われたカラオケイベントなどに名田さんが参加し、テレビカメラが入った事もあるそうです。
さらに、勝間塾に入塾するまでは知らなかったそうですが・・・
元スッキリコメンテーターの上念司さんが、経済評論家になる前の塾講師時代に、名田さんは生徒さんだったそうです。
なので、勝間さんも上念さんも、ニートの名田さんと、割と交流を持っているようです。
そうやって、ニートを定年退職した時のために、新たな人脈作りというのも考えているようでした。
とはいえ、そういう3週間以上先の将来のためというのは、嘘ではないにしろ、ちょっと建前的な感じらしく・・・!?
勝間塾が楽しいからってとこかな〜。
と、語った名田さん。
その最後の1言を聞いて、みなさんと同じように、私も安心しました!
ニートとは何か
ニートにも、いろいろなニートがいると思います。
だから、今回、私が雑談してきた名田佳史さんの話を聞いて、ニートの全てを理解したと思ったら大間違いでしょう。
でも、ニート株式会社に、100名以上のニートが集まるように、名田さん的なニートが日本に大勢いる事は確かです。
今回、名田さんの話を聞いて、思った事があります。
ニートは病んでいません!
むしろ、ニートを批判する人の方が、病んでいるのではないかと思いました。
『働く=善』『無職=悪』という事を刷り込まれ、自殺を考えるほど辛かろうとオートマチックに仕事をしている人たちが・・・、
無職という悪行をしているのに、ニートの人たちが気楽な感じで生きているのが、許せないだけなんだと思うんです。
名田さんも言っていましたが、人生は楽しんだ者勝ちですよね。
辛い過去が変えられないように、楽しい過去も変えられません。
もちろん、私がニートになりたいとか、ニートを勧めるというつもりもありません。
ですが、普通の人がしている、完全に予測しきれない未来のために、人生の大半を『我慢』している生き方に比べると・・・!?
未来は予測できないと割り切り、自分の人生全体の時間の中で、『楽しく過ごした』割合を上げようとするニートという生き方の方が、
合理的といえば、合理的のようにも思えました。
まとめ
フジテレビの『バイキング』という番組に、ニートとして出演し、MCの坂上忍さんに褒められた、30代ニートの名田佳史さんのシェアハウスにお邪魔した。
シェアハウスの共有スペースは、広くて、とっても豪華だった。
そこで、卓球をやりながら、名田さんの生き方などについて雑談をした。
名田さんがニートになったきっかけは、俳優を目指す上で、アルバイトが邪魔になったから。
そして、ニートをするための資金は、ギャンブルで稼いだ。
それを、名田さんがニート代表として出演した『バイキング』のMC、坂上忍さんに褒められた。
現在の名田さんは、暇な日が多く、シェアハウスの仲間と雑談したりしている。
だが、路上パフォーマンスなどをしている時もある。
そして、俳優活動は『30代 ニート 持てない感じ』というのを売りに活動している。
また、あと2年で名田さんは、ニートを卒業する。
それを見越して、勝間塾という、勝間和代さんと上念司さんが運営する、オンラインコミュニティーにも力を入れている。
当ブログを書いている私としては、ニートという生き方を批判するのはおかしいと思う。
というかむしろ、批判する人の方が病んでいるように思える。