月曜から夜ふかし

先日、マツコ・デラックスさんと関ジャニ∞の村上信五さんがやっている、「月曜から夜ふかし」に高齢者向けのインプロ(即興芝居)が扱われていました。

 

実は、即興業界は狭いもので、その世田谷で即興芝居のインストラクターをやっているポリーナという方とは私は知り合いだったんです。

 

そして、私は、そのポリーナーが主催する『即興あいうえお』という団体の設立に関わりました。

 

団体名の『即興あいうえお』というのも私が考えましたし、高齢者向けのインプロをやりたいというポリーナに賛同し、テレビ受けが良い事柄など放送作家的な作戦立ても行っていました。

 

でも、結果的に『即興あいうえお』は、私の感覚では、反社会的な事をやる団体になってしまったので縁を切ったんです。

 

今日は、書くべきかを非常に迷いました。

 

ですが、自分が設立に関わった団体がテレビに取り上げられて、社会的な弱者である高齢者が食い物する可能性があると感じたため、

 

声を上げるのは義務かもしれないと思い、ちょっと注意喚起させていただく事にしました。




 

「月曜から夜ふかし」では放送されない、
即興芝居(インプロ)業界は詐欺まがい度合い

以前に、インプロ業界は詐欺まがいな団体が多く、法律的な根拠のない商標などで脅しあっていたりする事が多いと書きました。

 

インプロの研修を依頼する時は、『商標』に必ず注意!

 

まだ、書いてはいませんでしたが、ライブと称した発表会に絡んだ金銭の流れも汚い感じなんです。

 

どういうのかというと、即興芝居って、その名の通り、即興で行われます。

 

だから、会議室の様な舞台装置が無い場所であっても、場所さえ確保すれば、セットも稽古も不要でライブが開催できるんです。

 

そのため、即興芝居関係者は、即興芝居を客に見せるライブの開催を、非常に頻繁に行っているんです。

 

だけど、即興を習いたいという需要はあっても、素人の即興を習っている生徒のライブが見たい人って少数派ですよね。

 

そのため、ライブに参加するなら、知り合いに手当たり次第、チケットを押し売りして客を確保するという強引な手段がとられる事もあるんです。

 

実際、『即興あいうえお』は、ライブチケットの押し売りの推奨団体になりさがってしまったので、私は縁を切りました。

 

 

「月曜から夜ふかし」では放送されない、
即興芝居ライブのちょっとヤバい金の流れ

さて、パフォーマーのプロと素人の違いってなんでしょう?

 

やはり、金銭をもらってパフォーマンスをするのがプロで、自分でやりたいからやるのがアマチュアというイメージがあると思います。

 

でも、だからといって、お金と人脈だけはあるマック赤坂みたいな人が・・・!?

 

知り合い1000人を強引を名のあるライブ会場に集めて歌をうたったからといって、世間やマスコミはプロの歌手って認めますかね?

 

それは、ありえない話で、単なる道楽な事は明らかですよね。

 

それにもかかわらず、即興芝居だけでなく、日本のお笑い・演劇業界も含め、とにかくプロを名乗りたい情報弱者が、このマック赤坂方式でプロを目指しちゃうんです。

 

そして、その仕組みって、結構、大きなお金が流れていて、ちょっと詐欺まがいの匂いがするんです。

 

まず、プロモーターと称する人が舞台を企画し、出演者にプロになりたいならと、高額なチケットノルマを負わせます。

 

そして、出演してプロになりたい人は、その人の周りの人に、まるでネズミ講の様に手当たり次第、チケットをさばく事が求められるのです。

 

また、ほとんどの場合、プロモーターは出演者がプロになる事を保証しませんし、チケットノルマによって、絶対にリスクを負わない体制になっています。

 

 

「月曜から夜ふかし」では放送されない、
即興芝居関係者はファンを作る努力をしない事も

そうは言ったって、そういうチケットって、多かれ少なかれ、ネズミ講の様に本人の周りの人間に強引に販売されるもんだったりするんじゃないの?

 

という意見の人もいるでしょう。

 

私も、それは一理あると思います。

 

でも、そういう集客方法って、ファンを最大限に集めて、それでも会場が埋まらない時などの、最終手段だと思うんです。

 

普通、歌手だったりしても、普段、ものすごい激しくパフォーマンスの練習をし、時に、有名なライブハウスなどのオーディションに受けたりするでしょう。

 

それだけでは足りないので、路上の無料ライブなどで色んな人に歌を聞いてもらってファンを作る努力もすると思います。

 

そして、そうやって地道にファンを獲得し、有料ライブを行ってプロ化していくんじゃないんですか?

 

でも、弱小芸能事務所以下の団体では、大手の団体に出演したり、ブログなどでファンを増やす努力をせずに、チケットの押し売りありきっていうプロモーターが多いんです。

 

そして、本当のファンのいない人って、周りの友達や知り合いに、半ば強引にチケットを買わせるわけですよね。

 

だから、1度ライブをやると、ほとんどの人が集客できなくなります。

 

その為、多くの団体は急に新メンバーを増やしたりして、新たな人物に人脈の焼畑を行わせる事で、ライブの集客を図っていたりします。

 

こんなの一般の社会人の感覚で見れば、マトモじゃないですよね。

 

でも、そういう、ちょっと変な方式の中からでも、まれにスターになる人はいますから、それはそれで完全否定されるものではないのかもしれません。




 

「月曜から夜ふかし」では放送されない、
世田谷 高齢者向け即興芝居(インプロ)の闇の闇

とはいえ、そのチケット押し売り方式を、高齢者を相手に行うとなると、話は全く変わってきます。

 

『即興あいうえお』の設立当初では、お年寄りの面白い人がテレビに出れるようにサポートしたいという夢を語っていました。

 

そして、さかんに代表は、『高齢者のプロを出したい』と言っていましたし、実際、私も、その意見に賛同して色々なアイデアを練りました。

 

でも、それって主催者のモラルがきちんとしていないと、大変な社会問題を引き起こすと思うんです。

 

最近、80歳を超えて、急に才能を開花させて、有名になっていく人がいます。

87歳のアマチュア写真家『西本喜美子さん』の自撮りが面白すぎる

 

そういう人を例に挙げて、高齢者に対して『プロになれそうだから、舞台に出てみない?』と声をかけ、チケットノルマをかけたらどうでしょう?

 

すると、判断能力が低下している高齢者は、おだてている事や、条件が悪いような高額チケットノルマなどにも気付かず、妙なライブにお金を注ぎ込みまくるという人も現れかねないでしょう。

 

そんなのって、新手のオレオレ詐欺とまでは言いませんが、かなりキナ臭い印象です。

 

実は、プロと言われるからとメンバーをライブに出させる事と、高齢者の即興に力を入れていた『即興あいうえお』を離れる時、この可能性もあるなと警戒していました。

 

ですが、よっぽど団体が大きくならないと、それも無理だろうと安心してました。

 

ですが、地上波の『月曜から夜ふかし』に取り上げらえたとなれば、高齢者の信用含め、事情はだいぶ変わるような気がします。

 

とはいえ、おそらく、現段階では、『即興あいうえお』も、そういう事には手をだしていないとは思います。

 

それでも、自分の関わった高齢者に対する即興を伝える団体が、将来的に、妙な事をしないようにと牽制の意味合いを込めて、今回のブログは書いておきました。

 

正直、古巣の暴露話なんて書くべきか悩みました。

 

しかし、テレビ放映がされた後、再び代表にチケット関連のモラルに関してメールをしても、ちょっと、以前と変わらない雰囲気なので賛否分かれるかもしれませんが・・・!?

 

自分の関わった団体が社会問題を引き起こす可能性もゼロではないと思い、こんな記事を書きました。