会議の効率化イメージ

会議で自分の意見を言う時って、最初の発言をするまでが、けっこう緊張しますよね。

 

その一言を突破すると、割と思った事が言えたりする人も多いのに、なんか遠慮してしまって最初の一言が言えなかったりするんですよね。

 

だから、会議が終わりそうになった時に『○○さん、今日はあんまり発言してないけど、どう思う?』と当てられて・・・!?

 

急に重要な事を喋り出して、終わると思っていた会議を長引かせる人とかいますよね(笑)

 

そういう人の気持ちもわかりますが、思っている事があるなら、最初から発言してくれた方が、明らかに会議が効率化されます。

 

ということで、今日は会議の前に行うことで、会議参加者の発言さ冴え渡るようにさせるインプロゲームを5つ紹介します。

 

インプロって何!?っていう人は、こちらの『インプロの意味を理解しよう!即興力は人生を変える』という記事を御覧ください。




 

(レベル①)人前でアイデアを言う感覚をつかむ『1音だけ』ゲーム

★必要人数:2人〜  所要時間:2〜3分程度

『1音だけ』ゲーム

 

ルール

参加者の1人づつが、五十音の『あ』などの1音のみを言いながら、文章を作っていく。

 

話が続かなくなったら、そこでおしまい。

 

『1音だけゲーム』の例

A:『あ』→ B:『し』→ A:『た』→ B:『の』・・・

 

上の例は、AさんBさんが、二人で『明日の・・・』という感じの分を作ってストーリーを作っています。

 

 

ビジネスマンが学ぶこと

当たり前の事なんですが、会議というのは全員が参加しているんです。

 

でも、特に会議が始まった瞬間って、何となく『自分は傍観者』的な感覚に陥りがちです。

 

しかし、このゲームに参加すると、話を続けるために、全員が例外なくアイデアを1つだし、何らかの1音を声に出すという事をする事になります。

 

なので、このゲームをした後に会議を行うと、『アイデアを口に出す』という事を割と抵抗なく行えるようになります。

 

 

(レベル②)インプロゲームの定番『文節版すべらない話』

★必要人数:2人〜  所要時間:4〜5分程度

文節版すべらない話

 

ルール

参加者が1人が順番に、1文節づつ言いながら、文章を作っていく。

 

先ほど紹介した、『1音だけ』ゲームの文節版。

 

話が続かなくなったら、そこでおしまい。

 

文節版すべらない話の例

A:『今日は』 → B:『スーパーに』

→ A:『行って』 → B:『お米を』

→ A:『買いに』 → B:『行くんだけど、・・・』

 

という感じで、ゲームに参加する人が文節を1つづつ言いながら、話を作ります。

 

もし、誰かが2文節以上の言葉を思わず言ってしまっても、そこは無視して続行しましょう!

 

ビジネスマンが学ぶこと

このゲームでは、先ほど紹介した『1音だけ』ゲームより、より自分のアイデアが必要になってきます。

 

しかし、同時に前の人から送られてくるアイデアのパスを正確に受けて、そして自分のアイデアを次の人へ正確に送る必要があります。

 

それを行う事で、会議というのは、誰かが一人で一方的に語るものではなく、『みんなでアイデアのブラッシュアップを行うという場』である事を模擬経験します。

 

また、自分のアイデアを人前で語る事には、失敗もつきものだという事も経験できます。

 

なので、このゲームは、上手にできるまでやるという性質のものではありません。

 

『今日は、うまくいきませんでしたね。』という結果になるのも、一つの学習となっています。




 

(レベル③)自分の言う事が予期できない、インプロ『天の紙』ゲーム

★必要人数:2人〜(4人以上が理想)

『天の紙』ゲーム

 

ルール

短い文章、もしくは、単語を小さい紙に10個ほど書いて、くじ引きのように折りたたんでおく。

 

次に、2人以上で『昨日の事』などとテーマを決めて、会話を始める。(架空の話でも何でも OK)

 

時々、会話をしている人はメモを手に取り、そこに書かれた事を口に出して読む。

 

そして、その言葉を読んだ事が不自然にならないように、会話を修正して話を続ける。(嘘でもOK)

 

 

文節版すべらない話の例

A:『そういえば、携帯変えたんだって?』

 

B:『そうなんだ。初めてのスマホだから、ちょっと、なかな使い方が難しいね。』

 

A:『えー?今頃、ようやくスマホデビューなの?』

 

B(メモを読む):『野菜は残してはいけません。』

 

A:『え?』

 

B:『本当はスマホは絶対使わないつもりだったんだけどさ。嫌いだからって、野菜を残しちゃいけないじゃん。それと同じで、スマホを使おうかと思って。』

 

A:『よくわからないけど、お前は真面目なのかな!? ・・・・』

 

という感じで、メモを引いて出てきた話題と全く関係ない言葉や単語を受け入れて、その後の話を続けます。

 

話につまりすぎたり、チグハグになったりしたら『やり直し』もしくは『終了』!

 

ビジネスマンが学ぶこと

このゲームでは、今まで紹介したゲームのように『人前で自分のアイデアを発表する』と『正確に、人のパスを受けて、次にも繋げる』という要素があります。

 

それに加えて、このゲームでは『不測の事態の事も、良いアイデアとして受け入れる』という事を学びます。

 

例えば、映画『ターミネーター』が作られる時、監督は最初、ターミネーターというロボットは、生身の人間ではなく、全てCGで作りたかったそうです。

 

ですが、予算が無かったので、人間離れした体格のアーノルド・シュワルツェネッガーを起用しました。

 

とは言え人間だけだとロボット感がしないので、映画のラストに少しだけ、ロボットの部分を残しました。

 

ですが、ラストだけといっても、CGにするには予算が無かったそうです。

 

そこで、CGではなくリアルな人形をコマ送りにして、撮影する方法を思いついたのですが・・・

 

何か動きがカクカクしてしまって、ナチュラルに見えないという問題が発生しました。

 

そこで、監督はストーリーを変更し、ロボットの足に怪我をさせて『カクカク動くのが当たり前』という状況を作り出しました。

 

すると、初めからCGで全編作った映画よりも、ターミネーターはよりリアルな感じになって大ヒットとなりました!

 

このケースも、予期せぬ事態を、全てプラスとして受け入れた事が成功の要因の一つと言えるでしょう。

 

このゲームは、そういったマイナスをプラスに変えるという事を学ぶ事ができます。

 

 

(レベル④)全てを受け入れる『はい、そうなんです!』ゲーム

★必要人数:2人〜(5人くらいが理想)

『はい、そうなんです』ゲーム

 

ルール

1人が皆の前に立って、例えば『昨日あった出来事』などについて語る。

 

そして、見ている人が時々、『そして、そこが爆発したんですよね?』というような、全くありえない事を話している人に話しかける。

 

それを言われた話している人は、『はい、そうなんです!』と答えて、そのアイデアを受け入れて話をすすめていかなくてはいけない。

 

話がグダグダになったら、そこで終了。

 

文節版すべらない話の例

話す人:『昨日、ついつい飲みすぎて、終電を逃してしまって漫画喫茶に行ったんですよ。そして、子供の頃を思い出して「ドラゴンボール」を読んでいたんです』

 

見ている人『そしたら、ちょうど爆発があったんですよね!』

 

話す人『はい、そうなんです!ちょうど、セルが地球をふっとバッそうとしている所を読んでいる瞬間、爆発があったんです。漫画の世界観と爆発がリンクしちゃって・・・。』

 

という感じで、おとぎ話のようになってしまったとしても、頑張って話のつじつまを合わせる。

 

 

ビジネスマンが学ぶこと

これも学ぶ内容は、1つ前に紹介した『天の紙』ゲームとほとんど同じです。

 

不測の事態を肯定的に受け入れるという事、他人のアイデアを受け入れるという事を主に学びます。

 

それに加えて、人前で1人で話すというのを体験するので、緊張しやすい人が人前で話すというのに慣れるゲームとしても最適です。

 

 

(レベル⑤)嵐にしやがれでも好評!インプロ『あいうえお作文』

★必要人数:5人〜

『あいうえお作文』

 

ルール

最初に、これは、相当レベルが高いゲームですとお伝えしておきます。

 

笑点などでも行われているので、ルールを説明しなくても分かる人も多いと思いますが、『あいうえお』の、それぞれの音から始まる文を1人で1文づつ作ります。

 

話が続くようにする事、そして、それを出来るだけリアルな表現でテンションをなるべく上げて発表します。

 

文節版すべらない話の例

このゲームは『嵐にしやがれ』という番組で、嵐のメンバーもやっていたので、その答えを引用します。

 

あ 松本「あーもう会えないのか!」
い 相葉「いい人生だった」
う 櫻井「生まれ変わってもまた一緒にいような」
え 二宮「えっ!もう目の前だ」
お 大野「お願い、やめてー!」

 

みなさん、俳優さんでもあるので、ものすごくリアルに演技していました。

 

 

ビジネスマンが学ぶこと

これも人前でアイデアを発表する事、そして、それで滑ってしまったとしても気にしないという精神力を持つ事を獲得するゲームです。

 

そして、それだけではなく、このゲームで学べる一番重要な事は・・・!?

 

『テンションを高くして言うだけで、聞いている人の受ける印象が全く違う』という事です。

 

ジャパネットたかたの社長が、『電子辞書』の宣伝をしているのを見た事がりますか?

 

スマホを持っていると、『電子辞書』なんて、全くもって必要ではないはずですよね。

 

なのに、高田社長の電子辞書がいかに便利かという説明を聞いていると、『電子辞書もあったら便利かな!?』と、一瞬、思いそうになってしまう事もありませんか?

 

そうなるのは、高田社長のテンションが高く、聞いている人は、内容に関係なく肯定的に話を聞いてしまうんです。

 

この、あいうえお作文をやると、テンション高めの人、低めの人が一目瞭然となります。

 

自分が低めだとわかった人は、ちょっとテンションを上げて話す事を意識するだけで、ジビネスマンとして一皮むけるはずです。

 

 

インプロゲームをやる時の注意!

元からテンション低めで、こういうゲームに乗り気でない人に、パワハラのように強制的にインプロゲームをやらせたりしないように注意しましょう。

 

そんな事をすると、場合によってはトラウマになってしまい、よけい人見知りになってしまいます(笑)

 

やるなら、レベル1から順番にやっていき、チーム全体が慣れてきたら、あいうえお作文までやってみましょう。

 

もちろん、全く慣れていないようでも、やってみたいという意識がある人は、レベルを無視して、やりたいものからやってみてください。




 

まとめ

会議は精神的な遠慮などのせいで、非効率な状態になっている事が多い。

 

それを改善するには、インプロゲームが有効。

 

レベル別で、会議の前にやると良いゲームを紹介。

 

レベル①『1音だけ』ゲーム

 

レベル②『文節版すべらない話』

 

レベル③『天の紙』ゲーム

 

レベル④『はい、そうですか』ゲーム

 

レベル⑤『あいうえお作文』

 

注意点としては、あがり症の人などに対し、強制的にゲームをやらせてたりしない事。