気難しい人アイキャッチ

世の中には、謝るのが上手な人と、そうで無い人がいます。私は、怒るのは上手ですが、あまり、謝るのは上手では無いかもしれません。そのため、どうやったら、上手に謝れるかというのを、かなり気にかけていて研究しています。

今日は、数々ある謝り方のなかでも、怒っている人の小ボケは100%無視するというテクニックを紹介します。

なぜなら、多くの怒っている人は、自分は怒る権利があって、相手に文句を言う権利があると思っています。それにも関わらず、その人を思うように怒らせず、文句を言わせなかったらどうでしょう?もちろん、怒っている人は不完全燃焼となって、自分の権利が侵害されたと、より怒りたくなるわけです。

では、どうするべきなのか。それは簡単です。会話の流れを止める様な事を極力避けてください。そして、盲点なのですが、非常に大事なのが、怒っている人の小ボケを拾わずに、100%無視するという事です。

例えば、旅行をドタキャンしたAさんと、それに怒っている一緒に行く予定だったBさんがいます。この二人の関係はと言えば、絵に描いたようにAさんが100%悪いわけです。ですから、BさんはAさんに対して、怒って文句を言う権利があると絶対に思うでしょう。だから、場合によっては、ちょっと激しすぎるぐらいに、BさんはAさんに激怒する事もあるはずです。

しかし、Aさんは、そもそも旅行をドタキャンするような人で、生き方が下手だったりするタイプです。ですから、Bさんの怒っている話をひたすら聞いて、ひたすら謝っておけば良いのに、妙に怒っている人の小ボケを拾ってしまったりするのです。AさんとBさんの、次の会話を見てみてください。

A「申し訳有りません。自主映画の撮影が予想外に旅行の日程と被ってしまって、どうしても、旅行に行けなくなってしまって・・・。」

B「え?どういう事?じゃあ、俺はお前に映画の撮影頑張ってって、愛想よく言えばいいの?」

こんなウィットに富んだ返しをするBさんのような人は、あまり現実にはいないかもしれませんね。しかし、ここまでではなくても、こういう変化球を投げたがる人は大勢います。

その時です。生き方が下手なAさんは、Bさんに対して、こんな返しをしてしまいました。

A「そんな事はないです・・・。すみません。」

すると、Bさんは激怒。

B「そんなの当たり前だろ!何でお前が自主映画だとかの趣味みたいな事をするからって、俺だけがダメージを受けなきゃいけない事になるんだよ。その理由を納得できる様に説明しろよ!」

と、手が付けられないぐらい、Bさんの怒りは増幅されてしまいました。

一体、Aさんは、Bさんからウィットに富んだ怒りのボールが投げられた時、どんな返しをすれば良かったのでしょうか?

それは簡単で、ウィットに富んだ小ボケなんかは無視して、とにかく、謝ればよかったのです。次の2つのパターンの会話を比較してみてください。

 

パターン1

A「申し訳有りません。自主映画の撮影が予想外に旅行の日程と被ってしまって、どうしても、旅行に行けなくなってしまって・・・。」

B「え?どういう事?じゃあ、俺はお前に映画の撮影頑張ってって、愛想よく言えばいいの?」

A「そんな事はないです・・・。すみません。」

B「そんなの当たり前だろ!何でお前が自分の好きな様に行きたいからって、俺だけがダメージを受けなきゃいけない事になるんだよ。その理由を納得できる様に説明しろよ!」

 

パターン2

A「申し訳有りません。自主映画の撮影が予想外に旅行の日程と被ってしまって、どうしても、旅行に行けなくなってしまって・・・。」

B「え?じゃあ、俺は君に映画の撮影頑張ってって、愛想よく言えばいいの?」

A「すみません。こんな事になってしまって、本当にすみませんでした。」

B「何でお前が自分の好きな様に行きたいからって、俺だけがダメージを受けなきゃいけない事になるんだよ。その理由を納得できる様に説明しろよ!」

 

何となく、多くの人が、2回目の会話に登場するBさんの方が、怒りのボルテージが低い様な気がしませんか?そうなんです。赤字で書いた、「そんなの当たり前だろ!」という部分で、前半の会話では、どうしても怒りのテンションが上がってしまうのです。

これでお分かりでしょう!

意外に、多くの人が怒っている時に、こういった妙な小ボケをかましてきます。もう一つぐらい、他の例もあげておきますね。例えば、もう時間的に閉っていうお店で売ってる物のトラブルで、「え?今から、買いに行けって言ってんの?」とか、そんな物理的に不可能な事を小ボケ風に言う人って、結構いますよね。

そういう怒っている人の、怒りの小ボケを耳にしたら、全力でスルーして無視しましょう。もし、それに答えてしまったら、怒っている人の怒りスイッチを逆に押してしまい、あなたは予定の3倍ぐらいの勢い・時間で怒られてしまうはずです。