英語にあまり慣れない人が、英文読解をしていると、自分の読むスピードの遅さにイライラして興味を失う事ってありますよね。
私も学生時代に英語を勉強していた時は、文法や単語の勉強はモチベーションが保てましたが、英文読解だけは苦手でした。
例えば、文中に登場してくる『motivation』という単語見た時に、意味がわからず、『ムーチバション?』とか思いながら辞書を引き・・・!?
MOTIVATION?
辞書に『モチベーション』って意味が出ていた時には、『日本語にもなってる単語じゃん!』と思って、英語のスペルの複雑なルールを恨み、英文読解への気力を失ったものです。
そういう状態にある人って、実は目を鍛えるだけで、英語を読むスピードが格段に早くなるんです!
という事で、英文読解に対する目が鍛えられているかどうかを、簡単に判定する文字を作りました。
下の画像を1秒だけ見て、何という単語なのか答えてください。
めちゃくちゃ汚い字ですよね(笑)
1秒もかからずに、HAPPYとすぐに読めた人は英文読解が早くて、『???』となった人は、読解スピードの遅い人が多いはずです。
というわけで、今回は、この文字を一瞬でHAPPYと書いてあるんだろうと思わなかった人に向けて、読解のスピードを上げるコツをお伝えします。
英文読解の速度が遅いのは、目力が弱いから
さて、一旦、英語の話から離れて、日本語で難しい漢字や熟語に出会った時の事を想像してみましょう。
知らない漢字に遭遇した時には何をする?
例えば、文章中に、こんなのが登場していたら、みなさんは、どう思いますか?
子守熊
きっと、『子供を守るクマって書いてあるから、そんな感じの生き物だよな?』と、想像しますよね。
そして、正解はコアラと読みます。
あるいは、こんな難しい漢字が文中に登場したら、どうでしょう?
鯏
これの場合は、『魚へんに、利益の利だから、何だろうな?』と、考え込みますよね。
正解は、アサリという漢字です。
知っている漢字に遭遇したら、どうなる?
一方で、よく知っている漢字を目にした時、どうやって反応するでしょうか?
例えば、同じ3文字の言葉で、これはどうでしょう?
六本木
もう、0.2秒ぐらいで、ロッポンギだと理解しますよね。
もちろん、『六つの本と、元気の気だから?→六本木だ!』なんて考えている人は、一人もいないと思います。
そしてまた、よく知っている複雑な一文字の漢字を見てみましょう。
龍
私の名前にもあるリュウという字です。
書けないかもしれませんが、字の全体を見れば、細かい造りを見なくても、『リュウ?』と思った人も多かったんじゃないでしょうか。
こうやって、目が慣れている文字の場合、いちいち細かい部分を見なくても、その文字が何を表しているのか、すぐに分かってしまいますよね。
実は、英文読解が遅い人って、かなりの確率で、あらゆる単語を読むときに、『子守熊』や『鯏』という字を見るように、細かくアルファベットを見てしまっているんです。
英文読解の速度を上げる、目力の鍛え方
さて、この有名な英単語をみてください。
Apple
最初が『A』で始まるなとか、そんな事を一切考えずに、アップルとわかりますね。
では、こういうアルファベットをの多い単語はどうですか?
experiment
pronunciation
entrepreneurship
『実験』、『発音』、『企業家精神』という比較的ニュースにも登場する単語ですが、アルファベットを細かく読んでいる感じになっている人も多いかもしれません。
そういう状態になっている人は、一旦、アルファベットを細かく認識しようという事から離れましょう。
そして、『単語全体の雰囲気を感じ取る』というのを意識しながら英語に触れてみてください。
そうすると、比較的長い単語も、まるで『Apple』や『六本木』のように、スルっと頭に入ってくるようになります。
それが出来るようになると、圧倒的に英文を読むスピードが速くなってくるのです。
冒頭の画像の単語が分からなかった人が、
英文読解の速度が遅い理由
さて、ここまで説明したので、もうお分かりだと思いますが、冒頭の画像クイズの答えが、一瞬でHAPPYだと分からなかった人が英文読解が遅い理由を説明します。
あの画像を、もう一度見てみましょう。
実は、アルファベットに、1つ1つ注目すると、最初のに文字が違うアルファベットに見えてしまうように書いてあるんです。
画像をバラバラにしてみました。
まず、一文字目なんですが、これだけ見たらHではなく、『A』に見えがちですよね。
そして、この2文字目は、『H』に見えがちだと思います。
こんな感じで、単語の全体の雰囲気で見ている人は、書いている人の字が汚かったとしても、『 HAPPY』だとすぐ分かるのですが・・・!?
アルファベットを個別に見ながら英語を読もうとしている人には、HAPPYではなく、『AHPPY』に見えてしまうような単語というクイズでした。
こういう事はよくあって、実際、英語力がついて来れば来るほど、他人の書いた汚い手書きの文字もスラスラ読めるようになってきます。
逆に、『自分は英文の目力がある!』と思っている人でも、他人のノートとかが全く読む気がしないというのなら・・・!?
英文読解のスピードを上げる余地が、まだ残っているという可能性も大いにあると思います。
というわけで、英文読解の速度が遅くて悩んでいるという人は、ちょっとアルファベットから離れて、単語を漢字1文字のように捉えてみましょう。
すると、思ったより速く、英文読解の速度が上がっていくはずです!
まとめ
英文読解の速度という壁にぶち当たると、とにかく、大量に英文を読めとか、そういったトレーニングをしようとする人が多い。
でも、それをしようと思っても、知っている単語に気づけなかったりして、勉強が面倒に感じてしまったりする。
それを解消するには、英単語に対する目力を鍛えると良い。
日本語を読むときでも、よく知らない感じや熟語を読むときは、ついつい、感じの辺や作り、あるいは一文字づつ細かく認識しようとしてしまう。
一方、慣れた単語は、全体の形を見ただけで、どの単語なのかすぐに認識している。
それと英語も全く同じで、慣れないうちは、アルファベットばかりに注目して、すごく細かく読んでしまう。
それでは、遅くなるのはあたりまえ。
というわけで、英文を速く読みたかったら、英単語の全体を見て、雰囲気で一瞬で分かるように意識することが有効。