会話がトンチンカンな人

このブログに書かれているコミュニケーションの秘訣などを、もっと濃く書いた書籍が、アマゾン総合で31位を獲得するなど絶賛発売中です。

この本の触りを読みたい方は、ぜひ、私のダイヤモンド・オンラインでの連載をお読み下さい。

こんにちは。文章と会話の専門家、放送作家の渡辺龍太(@wr_ryota)です。
 



今日、会話の受けと答えが変と、周りの人に言われる事多いと、悩んでいる人と話をしました。

 

こういった、会話における短所を克服するには、2通りの方法があります。

 

1つ目は、誰もが想像付く通り、会話のロジックを徹底的に自分に叩き込む事で克服する方法です。

 

そして、もう一つは、多くの人が軽視しているのですが、『自分のキャラを受け入れる』という方法があります。

 

という訳で、今回は、この2つの方法について書いていきたいと思います。

 

 

1、『会話の受け答えが変』を克服する方法

会話の受け答えが変と周りから言われる人の会話には、一体、どんな事が起きているのでしょうか?

 

Yahoo!知恵袋で、妻の会話の受け答えがトンチンカンだと、相談している方の例を引用してみます。

 

例えば二人で私の実家で飼っている子犬の話で盛り上がっている時、私が「確かに親父もおふくろも(子犬の)えさには気をつかっているらしく、結構高価なドッグフードばかり買い与えているみたいなんだけど、実は意外とカロリーも高いことに最近気がついてね。

それが裏目に出てきたのか、最近(子犬の名前)がボンレスハム並みに太ってきたみたいなんだよね、あはは(笑)」と言ったら「え?○○姉さん(私の姉)最近太ったの?」という反応が突然出てきたりします。

それまで一切姉の話はしていないのに、なぜそんなカウンターパンチをこのタイミングで出してくれるのか、混乱します。

Yahoo!知恵袋

 

こういう事が起きる理由は、当たり前なのですが、ズバリ話をよく聞いていなからです。

 

恐らく、奥さんは『ボンレスハムのように太った』という部分を聞いて、反射的に『お姉さん、最近太ってない?』と、最近、感じていた事を言ってしまったのでしょう。

 

こういう人に、話をよく聞くようにと言っても、なかなか改善が見られないケースが多いと思います。

 

なぜなら、この奥さんは数十年間も、他人の話を深く聞くという事をしないで生きてきたわけです。

 

ですから、たった一言、『よく話を聞くように!』と言ったとしても、それに大きな効果は望めません。

 

では、どうしたら良いのかというと、『文章を書く』という方法を使って、この問題を克服しかありません。

 

特にオススメなのが、Youtubeなどで3分ぐらいの誰かが話している動画を見て、それを紹介する文章を書く訓練をする事です。

 

これを10分以内に行うなどを自分で決めて、やってみましょう。

 

その後、自分が書いた紹介文がトンチンカンじゃないか、自分でも良いですが、理想を言えば誰かに確認してもらいましょう。

 

これをすると、集中してYoutuberの話を聞かなければならないので、誰かの話している事を漏らさず聞くという事に慣れていきます。



 

2、会話の受け答えが変だという自分のキャラを受け入れる

では、次に『会話の受け答えが変』と言われるという悩みを、自分のキャラとして受け入れる事で解決する方法を説明します。

 

誰かに、『会話の受け答えが変』と言われても、その程度というのには、個人差があるでしょう。

 

もし、その程度が日常生活や仕事において、深刻な問題を引き起こしているわけではなかったら、あえて克服するために時間やエネルギーを割かないという方法もあります。

 

やはり、人は誰でも、今の自分より高い評価を受けたいとか、カッコよくありたいと思っています。

 

しかし、そういう思いを、ありとあらゆる方向に向けていたら、誰だって疲れてしまいます。

 

ですから、日常生活や仕事に支障がないのなら、そんな自分を受け入れてしまえばよいのです。

 

実は、こういった会話における短所克服は、一般の人だけでなく、お喋りのプロであるタレントなど、多く使っている方法です。

 

例えば、ジミー大西さんなどは、トンチンカンな受け答えをする事が評価されていますよね。

 

もちろん、一般人はジミーさんほど、トンチンカンさを売りにする必要はありませんが、ああいう形で自分のチャームポイントとして受け入れるという姿勢も大切です。

 

私が思うに、多くの人は会話に完璧さを求めすぎています。

 

ですから、多くの人にとって必要なのは、本格的な訓練よりも、『自分自身を受け入れる』という事である気がします。

 

自分自身のトーク力が、本当に日常生活や仕事に支障をきたしているのかを考えて、どうやって短所を克服するのか、じっくり考えてみましょう。