会話イメージ

アドリブトークに強くなりたいと思っていても、どうしたら良いのかが分からないという人も多いでしょう。ということで、今回は、アドリブトークに強くなる、『ストックスピール』というテクニックを紹介します。

アドリブトーク上達の秘訣『ストックスピール』

アドリブトークで一番大変と感じるのは何かというと、『最初の話だしを何にするか』だと思います。

大半の人は、話が盛り上がりさえすれば、『今、アドリブトークをしている!』なんて意識なんか、全く持たずに、自由に会話を楽しんでいるはずです。

ですが、そうはならずに、話しの相手と、お互いに『はい。そうですね。』とか、そんな事ばかり言い合っている会話がキツイわけですよね。

そんな時は、ストックスピールが重要です!

ストックスピールとは、誰にでも当てはまるような事を、相手に言うという方法です。芸能界を見渡すと、占い師とタモリさんが、多様している印象があります。

『ストックスピール』を駆使する占い師のアドリブトーク

例えば、占い師に自分の運勢を鑑定してもらう時、『最近、ちょっと嫌なことがあったって出てるね。』とか言われませんか?

こんな事を言われたら、大抵の人は、『あったかな〜。』と最近あった嫌な事を探し出すわけです。

そして、『そういえば、◯◯っていう、嫌な経験をしました。』と、占い師に言われたから見つけた、最近あった嫌な事を話し出して、その後の会話が盛り上がるわけです

明らかに、ストックスピールを使った効果が出ていますよね!

アドリブトークの達人・タモリも駆使する『ストックスピール』

次に、タモリさんの例も考えてみましょう。

タモリさんは、昔はテレホンショッキング、今はミュージックステーションなどで、ストックスピールを使っている事がしばしばあります。

例えば、LIVEをやるという中年以上のアーティストに対して、『すごい体力だね〜!』とか言っている印象はありませんか?

もちろん、音楽のライブは体力が必要ですが、冷静に考えれば、どの職業だって同じことですよね。他の職業で働く中年の例で考えてみましょう。

・テレビのカメラマンに対して、『重いカメラを一日中持ってて、すごい体力だね〜!』

・プログラマーに対して、『一日中、パソコンとにらめっこで、すごい体力だね〜。』

・学校の先生に対して、『一日中、元気な子供たちと接していて、すごい体力だね〜。』

こうやって見ると、『すごい体力だね〜。』という話が、中年以上の年齢の人なら、誰にでも当てはまるストックスピールなキーワードである事がわかりますよね。

自分の使いやすいストックスピールを見つけよう

ここまで読んで、お分かりだと思います。

アドリブトークを上手にこなすには、何らかの、ストックスピールのパターンが自分の頭に入っていればよいのです。

ですが、他人の使っているストックスピールを、そっくりそのままパクって使えば良いわけではありません。

なぜなら、20代の人が、タモリさんをマネて、中年のオヤジに向かって『すごい体力ですね〜』と言ったら、どうでしょう?

相手が誰が見ても、そんな人いないと思うぐらいの体力を使ってるオヤジでなければ、トラブルを呼ぶ可能性があります。

なぜなら、相手の中年オヤジの解釈によっては、『中年は体力が無い』と思い込んでいる若者が、中年を小馬鹿にしている思うかもしれないからです。

つまり、『すごい体力だね〜。』というストックスピールは、タモリさんというキャラ・年齢だから使えるのであって、万人が使えるキーワードではありません。

では、どうしたらよいのでしょうか?

それは簡単です。普段の自分の会話の中で、自分の発言の中で自然に出てきた言葉に対して、少し敏感になってみましょう。そして、その言葉が他の人に対しても使えないかと、考えてみるのです。

私の例で言えば、最近、新たなストックスピールを見つけた気がしました。

私は年下の友人の行動に関心して、『俺、お前ぐらいの歳の時、もっと幼かった気がするな』と言ったのです。

若い頃の私は、年齢の割に幼い人格だったので、そんな雰囲気を今も醸し出しているようです。そんな私が言うからこそ、若い人と接するときには、テッパンのストックスピールとして通用するのです。

恐らく、こんな感じで、皆さんも、自分の口から自然に出てくる言葉に、誰に対しても使えるようなフレーズがあるはずです。

それに敏感に気づいて、アドリブトークをするための道具として、頭の片隅に記憶しておきましょう。

それをするだけで、今よりも、アドリブトークがスムーズに盛り上がり、何も考えなくても盛り上がる状態を簡単に作れるようになるはずです。