『イッテQ』とか、『すべらない話』とかに出演されている、宮川大輔さんって面白い芸人さんですよね。
特に、『すべらない話』などで見せるトークは、絶妙な擬音やアクションを使う事から、芸人仲間から『擬音師匠』と言われるほどの、腕前です。
私も、そんな宮川大輔さんにしかない擬音語・擬態語を使った独特な表現が大好きで、いつも楽しみにテレビを見ています。
宮川大輔は世界トップ! オノマトペの達人だった
まず、宮川大輔さんが、世界的に、どれだけ凄い人物なのかをお伝えします。
実は、擬音語の使い手として、世界ナンバーワンの可能性があるのです!
オノマトペという言葉を聞いた事があるでしょうか?
オノマトペとは、擬音語、擬態語、擬声語などの全般を指す言葉です。
日本語はオノマトペが豊富
実は、日本語というのは、他の言語に比べて、オノマトペの語彙が、ものすごく大量にあるのです。
ちょっと、各言語の、オノマトペの数を比較してみます。
日本語 | 英語 | フランス語 | |
オノマトペの数 | 約5000種類 | 1000種類 | 約600種類 |
日本語のオノマトペの数が、圧倒的に多いですよね。
つまり、日本で擬音語師匠と言われている宮川大輔さんは、世界で1番オノマトペを効果的に使っている人物である可能性が高いのです。
宮川大輔の少し下で頑張るスティーブ・ジョブズ
もちろん、世界でナンバーワンの宮川さんにはかないませんが、世界にも、オノマトペの達人が結構います。
その代表格は、アップルコンピューターの創業者、スティーブ・ジョブズです。
スティーブのプレゼンは、『ブン!』とか、『ボン!』とか、そういうオノマトペが多用されていて、人々をとても魅了していました。
マウスのボタンも1個しかないアップルの精神を見ていると、『シンプル』である事を大切にしているのがよくわかりますよね。
スティーブ・ジョブズは、おそらく、オノマトペを『シンプルに、人に何かを効果的に伝えるための最適な方法』と感じていたのでしょう。
だから、話すときにオノマトペを大量に、使っていたのだと思います。
もし、スティーブ・ジョブズの母国語が日本語だったら、ひょっとすると宮川大輔さんと、ナンバーワンの座を争う強敵だったかもしれないと思います(汗)
オノマトペを効果的に使うトークが面白い理由
前置きが長くなってしまいましたが、本題に入ります。
なぜ、オノマトペを駆使した宮川大輔さんのトークが、直感的に面白いのでしょうか。
その理由を知って、参考にすれば、スティーブ・ジョブズなんて目じゃないプレゼンが出来るようになるかもしれませんよ!
オノマトペを聞いた人はイメージが直感的に沸く
実は、オノマトペというのは動詞や名詞などの言葉より、圧倒的に情報量が多いんです。
例えば、『大きな音が鳴り響いた』という文からは・・・!?
大きな音がなったという以上の情報は、得られません。
一方、『音がバチーンと鳴り響いた』とあると・・・!?
『何かが強く叩かれたのかな?』とか、『ゴムなどを強く弾いたのかな?』とか、音の大小だけでなく、その音が発生している状況まで想像したりできます。
なので、オノマトペを理解するには、脳の言語の部分だけでなく、5感をフル活用する必要があるのです。
実際、オノマトペを聞いたときの脳の様子を調べると、普通の動詞や形容詞などを聞いた時よりも、脳が活発に動いているようです。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3362/images/07.jpg
なので、宮川さんが、『ジュシュウ〜』とか、『くりくりべん!』と、オノマトペを使うと・・・!?
聞いている我々は、脳をフル活用して五感を全て使うので、気づくと宮川さんの話に没頭してしまうという訳です。
オノマトペだけで表せる微妙な物事の差
そして、そんな多くの情報を相手に伝えられるオノマトペは、物事の微妙な違いを表す事にも優れています。
例えば、頭が痛い時、『ガンガン』、『ズキズキ』、『ピリピリ』の3つを比べても、ちょっとづつニュアンスが違いますよね。
その違いを、オノマトペを使わずに表現しようとすると、難しくて出来ないような気がします。
宮川さんのトークは、オノマトペを大量に駆使して話す事によって、物事の違いを鮮明に視聴者に伝えています。
そのため、宮川さんのトークで『頭が痛い』というテーマを話すとしても・・・・!?
聞いている人が、『そういう時あるある!』と興奮したくなるような、正確な描写の宮川さんはしているのです。
オノマトペは感情を込めて話しやすい言葉
また、話し手の感情が、相手に正確に伝われば伝わるほど、面白いトークになる可能性が高まります。
そして、オノマトペというのは、言葉だけでも十分に情報量があるのに、しゃべる時に感情を込めやすいという特徴も持っています。
例えば、『ドンと車が電柱にぶつかった』という文でも、ドンの部分に感情を込めるか込めないかで、ぶつかる勢いのニュアンスが変わりますよね。
宮川さんは、この感情を込めるという事に対する能力も非常に高いので、聞いている人にとっては、他の人のトークよりリアルさが別格のように感じるのです。
宮川さんの様に上手に話すには!?
ここまで読んだら、オノマトペを使って、宮川さんの様に臨場感あふれるトークをしてみたくなりませんか?
もちろん、一般の人がプロの芸人である宮川さんのように、あそこまで笑いが取れる様になる人はなかなか難しいでしょうが・・・、
次の、3つの事を意識するだけで、もしかしたら周りから『話の面白い人』と、言われる人になれるかもしれません。
①自分だけのオノマトペを使う
宮川さんのトークを見ていると気づくかもしれませんが、宮川さんの使うオノマトペって、一般的によく使われるものじゃないんです。
なので、普段、『ズルっとコケた!』という様なところ・・・!?
『ジュリリリーンって、コケた』とか、ちょっとオリジナルの表現を使い、自分の言いたい事を正確に描写する努力をしてみましょう。
話を聞いている人からすると、これだけで、かなり印象が違うはずです。
②オノマトペを言う時に感情を込める
さっき説明した様に、オノマトペは感情を込めやすい言葉です。
だから、自分が説明したい状況に限りなく近くなる様に、力のかぎり、感情を込めてオノマトペを言ってみましょう。
③ハッキリと大きな声でオノマトペを言う
例えば、『雨がシトシト降っていた』と言いたい時は、そんなにエネルギーは必要ありません。
むしろ、普段より抑えて言ったほうが、自分が伝えたい状況が正確に伝わるかもしれないくらいです。
でも、『ガラガラばちばちドカン!って、隣の家に雷が落ちた!』という話をする時はどうでしょう。
相当エネルギーを使って表現しないと、相手に正確なニュアンスが伝わりませんうよね。
一般的に、話し方のエネルギーを抑えるという方向なら、特に強く意識しなくても、ほとんどの人ができるんです。
でも、普段よりエネルギーを大きくする場合は、『ここで!大きな声で、ハッキリと言うぞ!』と意識ししないと出来ない人が多いです。
なので、エネルギーが必要なオノマトペを使う時は、『しっかり、オノマトペを言うぞ!』と肝に銘じて、言ってみてください。
そうすると、より臨場感たっぷりの宮川さんのトークに、ちょっと近づけるはずです。
まとめ
宮川大輔さんは、『擬音師匠』と周りの芸人から言われるほど、オノマトペを使うのが得意。
日本語はオノマトペの量が、非常に多い言語なので、オノマトペの効果的に使う人としては、宮川さんが世界で1番の可能性がある。
もし、スティーブ・ジョブズが日本語に堪能だったら、1番の座を宮川さんと奪い合っていた可能性がある。
オノマトペは、他の単語より、圧倒的に情報量が多く、微妙なニュアンスの差を表現できる。
実際、オノマトペを聞いた人は、5感の全てを使って、脳もフル回転して話を理解しようとしている。
また、オノマトペは感情を込めて話しやすい言葉なので、それでもニュアンスwの違いを表現しやすい。
もし、宮川さんの様に、オノマトペを効果的に使って、面白い話をしたいなら、次の3つに注意すると良い。
①自分だけのオノマトペを使う
②オノマトペを言う時に感情を込める
③ハッキリと大きな声でオノマトペを言う