名刺交換をした翌日に、名刺の整理をしようと思って名刺を見ても、とても話が盛り上がった人の名前が思い出せずに・・・!?
『あの人の名刺はどれだ?』と、名前が思い出せずに焦った経験ってありますよね。
私も人の名前が覚えられないタイプなので、本当に名前を覚えるのには苦労してきました。
やはり、会話上手になりたかったら、相手の名前を把握するっていうのは避けて通れない道なんです。
そこで、何とかしなくてはと思い、人の名前を覚えるのも、ちょっとした脳トレ的なゲームだと思って、いろいろ試してみたところ・・・!?
そんなに苦労しないで、以前より、圧倒的に名前が覚えられるようになりました。
人の名前が覚えられないって、どれくらい損!?
どんな事をやるにも、何故それをやる必要があるのかを、知っておく事は重要ですよね。
なので、まず初めに、自分が名前を覚えてもらった時、どんな心理状態になるかを考えてみます。
自分の名前で呼ばれた人は『仲間意識』を持ってくれる
私のようにフリーランスで、短期のプロジェクトに色々と顔を出している人は感じると思いますが、
やはり、一緒に仕事をするようになって、相手に名前を覚えてもらえたら、『お互い仲間になった!』という感覚が少なからず芽生える気がします。
そうやって名前を覚えてもらえる関係になったら、『一緒に、仕事がんばりましょう!』とか、『○○さんのために頑張りますよ!』的な感覚も湧いてきます。
逆に、相手が私の名前を全然覚えずに『えーと、あなたが作家さんでしたっけ?』とか、そんな『名前を知らないんだろうな感』を出されると・・・!?
『そーですよ。何でしょうか?』と、無機質な事務的な感覚で仕事をしてしまう様な気がします。
名前を覚える事はマーケティングで有利
このように、『お互いの名前を覚える』というのは、かなり仕事をうまく進めるツールになっていますよね。
例えば、ほとんどの高級サービスでは、かならず担当は名前を名乗りますし、お客様の名前を覚えてくれますよ。
以前、私は航空会社の手違いで座席が用意できてなかったからと、ビジネスクラスに乗せてもらった事があります。
その時も、フライトアテンダントの方が、『本日、ご担当させていただく○○と申します。よろしくお願いいたします。』と最初に挨拶してくれました。
そして、私の名前も覚えてくれていて、機内サービスを行ってくれました。
ビジネスクラスのシャンパンが出るとか、食事が豪華だとかの部分ではなく、『名前を把握する』という部分に、私は結構、『すごいな!』と好感を持ちました。
人の名前が覚えられない脳の仕組み
さて、次に、そんなに重要な『名前を覚える』という事が、なぜ出来ないかという理由を知りましょう。
実は、人の名前が覚えられない人は、ちょっと脳の使い方が下手だったのです。
意味記憶とエピード記憶の違い
脳の仕組みの話から入ります。
英単語を覚えたりするのって、覚えてたと思っても、すぐ忘れてしまったりして骨が折れますよね。
でも、昨日見たテレビドラマが、どんな内容だったかとかって、覚えようと思っていなかったとしても、割と覚えています。
その違いは何かというと・・・!?
実は、英単語を覚えたりするのが『意味記憶』で、ドラマのあらすじを覚えている様なのを『エピソード記憶』と言い、使われる脳のエリアが違うらしいのです。
だから、人の名前が覚えられないという人は、名前を覚えるのに、脳の『意味記憶』の部分だけ使っているのです。
実は、名前を覚えようとする場合も、『エピソード記憶』の部分を使うと楽に覚えられるようになるのです。
脳は鍛えれば記憶力が上がる!
そんな事をいうと、『名前にエピソードなんかないじゃん!』と思うかもしれませんが、ちょっと英単語の学習を思い出してください。
中学生で初めて英語を習った頃、『like』とか、『happy』という単語を覚えるのって、けっこう大変でしたよね。
でも、高校生になると『dislike』とか『unhappy』とか、今まで知っている単語プラスαという感じの単語が増えてきて、覚えるのが楽になりませんでしたか?
それは脳が『like=好き』という意味記憶だけではなく、『dislike:dis(反対とう意味)と、like(好き)が合わさると、dislike(嫌う)という意味になるんだな。』と、
likeという単語の、関連エピソードという感じで覚えられるようになるので、楽になってくるのです。
なので、名前を覚える時も、名前の周りにあるエピソードを自分で探して、エピソード記憶とすると楽になるのです。
記憶力は才能は関係ない!
記憶力というは生まれ持った才能ではないので、あきらめずに鍛える事が重要です。
お蕎麦屋さんのオバさんとかでも、たくさんの人の注文を間違えませんよね。
お蕎麦屋さんのオバさんに天才が多いのではなく、お蕎麦やさんで働いているから記憶力が鍛えられているのです。
人の名前を覚えるための脳トレ
では、一番重要な名前を覚えるための、脳トレを紹介します。
名前に関連するエピソードを探す
まずは、覚えたい名前に関するエピソードを探す事が重要です。
例えば、自分と同姓同名の人に会ったら、その人の名前と顔は記憶に残りますよね。
それは、『自分と同じ名前の人に出会った』というエピソードがあるからです。
そういうエピソードを見つけやすくするために、なるべくフルネームに注目してみましょう。
そうすると・・・!?
君付けで呼んでみたほうがよさそうとか、そんなのは良くないとか、
知り合いの名前に近かったり、字の読み方が特殊な名前だったり、名前のイメージとはまったく雰囲気の違う人だったりとか、いろいろあると思います。
そうやって、『今日は、こんな名前の人に出会ったんだ』と話したくなるエピソードを見つけてしまいましょう。
本人に対して、かならず名前を呼ぶ
また、脳は反復する事で、記憶が定着しやすくなります。
なので、新しく人に出会った場合は、その人の名前を何回も本人にむかって呼びかけましょう。
意外に、これをやってる人は少ないんです。
そして、名前のエピソードを意識した後に、名前を本人に呼びかけるようにすれば・・・!?
何回かは間違えてしまったとしても、意外にすんなり頭に入ってしまったりします。
SNSで調べたりブログを読む
だとしても、その人に会っている間は覚えていたとしても、次に会う時には忘れてしまったりします。
それではもったいないですよね。
そうならないようにするためには、SNSなどの活用が有効です。
特にfacebookなどで繋がった場合は、『どんな人だっけ?』とプロフィールや投稿の文章を読んでみましょう。
自分が見つけた名前に関するエピソードに加えて、さらに、その人に関するエピソードが入ってくるので、記憶がより強くなります。
名前のエピソードをアウトプットする!
そして、極め付けは、名前のエピソードをアウトプットする事です。
英語が得意な人はわかると思いますが、自分が英作文や英会話で使った単語って、けっこう簡単に覚えてしまいます。
それと同じように、名刺の裏、あるいはスマホの電話帳のメモ機能でもなんでも良いので、
自分で見つけた覚えたい名前に関するエピソードや、その人のSNSに書いてあった事などを、自分なりに少しで良いのでメモってみましょう。
この時に、エピソードだけでなく、その人の名前をかならず文章の中で使う事がポイントです。(※意識しないと意外に忘れたりします)
また、もし自分の見つけた名前のエピソードが、面白かったり珍しかったりする場合は・・・!?
身内などの身近な人に、『○○って名前の人に出会ってさー、昔いた○○さんみたいな人で・・・』と、話してみましょう。
ここまでやると、かなりの確率で、名前は覚えられます。
こういうエピソードを頭に叩き込むという脳トレを、日頃、意識していると、記憶力が思ったより上がり、しばらくすると、そんなに意識しないでも覚えられるようになってくると思います。
まとめ
人の名前が覚えられないというのは、人間関係で割と損をしてします。
名前をお互い覚えただけで、仲間意識を持って仕事ができるし、高級サービスのような信頼を得ることができる。
そして、人の名前が覚えられない理由は、脳の使い方が間違っているから。
意味記憶ではなく、エピソード記憶として名前を覚えれば、楽に記憶できるようになる。
人に出会ったら、その人のフルネームを意識して、名前に関するエピソードを探す。
そして、そのエピソードを自分でアウトプットするほど意識すると、名前を忘れない体質になる。