9月10日に、以前から告知していた、浅井企画メディアスクールの即興トーク(インプロ)ワークショップが始まりました。
第一回目ということで、ベーシックな事からやって行こうと思っていたので、『盛り上がる雑談』というのをテーマにしてみました。
※インプロについて知らない方は、こちらの記事をどうぞ!
『盛り上がる雑談』インプロワークショップ編
さて、以前にも、通常の雑談の時も、何らかの『目的』を持たせないと雑談が盛り上がらないと、このブログでも書きました。
なので、今回は『雑談』というのが、目的を持った上で、お互いがアイデアを出しあわないと成立しないという事を伝えました。
一文節のすべらない話
まず、最初に即興(インプロ)ワークショップの参加者にやってもらったのは、一文節のすべらない話という感じのエクササイズです。
こうやって、2人1組になって、1人が1文節ごとに交代して話を作っていきます。
順番が回ってくると、必ず1文節を言わなければなりません。
そのため、それぞれが、どんなアイデアを出しているのかを深く考えたりする必要があるというエクササイズです。
ビジネスでも、雑談って大切ですよね。
あまりにも自分の話ばかりするビジネスマンは嫌われますが・・・!?
でも、雑談において、自分のアイデアを全く出さないのはダメだ、というのが分かるエクササイズです。
盛り上がる雑談には、相手のアイデアが不可欠
その次にやったのが、雑談をする上で、相手のアイデアを受け入れるという練習です。
これも、2人一組でやってもらいました。
片方が、例えば『昨日、宝くじで1億あたったんですよね?』とか、YES NOで答えられる質問をします。
そして、もう一方が、必ず『そうなんです!』と相手のアイデアを受け入れなければならないというルールです。
実はこれ、雑談の流れを読んで、さらに相手のアイデアの上に自分のアイデアを乗せるという意味で、『1文節のすべらない話』と同じです。
でも、みなさん、相手が答えた事を生かさないで、全然違うトピックに関する質問をしたりしてしまっていました。
とはいえ、お互いのアイデアの流れがカチっとハマった時は、稽古場全体が大爆笑となるような事もけっこうありました。
実は、大爆笑になるというのは、相手の話を聞いているからこそ、なせる技なんです。
ビジネスマンの方も、こういうエクササイズを続けていると、『お客さんが心の中で思っている事』というのに敏感に気づけるようになってきます。
セリフのある芝居も、盛り上がる雑談のようなもの
さて、2時間半もあるワークショップですから、他にもいろいろやりましたが、細かく書くと長くなるので割愛します。
そして、このワークショップの締めとしてやったのが、『セリフ』を即興(インプロ)でアレンジしてみるというエクササイズです。
目的が変われば、同じセリフも全く変わる
今回は、例として、参加者さんに適当に出していただいた、こんなセリフを用意しました。
A:『雨降ってきたね。』
B:『傘持ってる?』
A:『持ってるわけないよ。』
B:『天気予報で晴れって言ってたしね。』
これを、様々なキャラクター、そして、それぞれで違う目的を持って、このセリフを読んでもらいました。
平板に読むと、ちょっとケンカでもしそうなセリフですよね。
でも、ちょっと関係性を変えて、両思いの2人の雑談とかに設定してみました。
ちなみに、今回はオネエの声優の方が参加していたので、このカップルにその役柄を演じてもらったら・・・!?
とっても初々しい、ちょっと甘い感じの雑談が繰り広げられて、大爆笑でした。
ビジネスマンでも、マニュアルのトークを覚えたら、それで終わってはいけません。
自分がどんなキャラクターで、お客さんに対して、どんな目的を持っているかで、伝わる事が変わってくるのです。
というわけで、このエクササイズは、実は、ビジネスマンにもかなりおすすめです。
インプロワークショップは、今後も続きます!
てなわけで、第一回目の浅井企画メディアスクールの、インプロワークショップは、無事に終了しました。
ワークショップ参加者の一三さんの自撮りにみんなで入りました。
今後も、週末を中心に、2時間半のインプロワークショップを継続していく予定です。
参加したいとか、興味のあるという方は、ぜひ私に連絡ください。
ワークショップが開催されるときに、日程、時間をお伝えするためのメーリングリストを用意したので、そちらから連絡させていただきます。
まとめ
浅井企画メディアスクールのインプロワークショップの、第1回目が無事に終了しました。
今回、私が講師としてお伝えしたのは、いかなる会話にも『目的』が重要であるという事。
目的がカチっと決まる会話は、笑いが起きたり、何か引き込まれるのが見てわかります。
一方、漫然とぶれている会話は、耳の右から入って、左から抜けるように、特に印象に残るようなものではありません。
今回は、それを簡単なエクササイズ使って、参加者の皆さんに実践してもらいました。
そして、実は、そういうのはビジネスマンにも有効。
今後も、このワークショップを継続していきたい。