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この本の触りを読みたい方は、ぜひ、私のダイヤモンド・オンラインでの連載をお読み下さい。こんにちは。文章と会話の専門家、放送作家の渡辺龍太(@wr_ryota)です。
今回は、割りと質問の多い、「1分間のスピーチでは、どのぐらいの文字数を話せるのか?」という事をテーマに書いていきます。
どうして、この質問が多いのかというと、多くの人は、人前で話す時に台本を必要とするからでしょう。
その時に、1分間なら◯◯文字という目安が欲しい人が多いのです。
もちろん、その文字数についてもお答えしますが、即興トークの講師として、「即興で1分スピーチを話せるようになる」という別のアプローチも提示いたします。
会話中に1分間で話せる文字数
一般的に、放送業界の基準では、1分間に話せる文字数は300文字と言われています。
ですから、我々のような、放送作家は、その文字数を目安に原稿を作っています。
しかし、これは、あくまでも目安であって、ベストな文字数ではありません。
もちろん、アナウンサーなどには基準となる話し方のスピードは必要です。
ですが、それ以外の方に関しては、自分の好きなスピートで話すべきで個性を殺すべきではありません。
多くの方は、「ゆっくり、ハッキリと人前では話すべき!」と思っているでしょうが、これにも裏があります。
緊張して早口になっている人が、ゆっくり、ハッキリと話すべきなのであり、そうでない人は、自分の心地よいスピードで話せばよいだけです。
さて、恐らく、「1分間に話せる文字数」を知りたい人は、何らかの自分のスピーチの原稿を書く必要があるから気になっているのではないでしょうか。
そういう方にオススメなのは、自分と話す雰囲気の近い有名人のスピーチを、Youtubeで探して、その人が1分で何文字話しているのか測ってみましょう。
それが分かったら、その文字数を意識して、自分のスピーチの原稿を作って下さい。
ちなみに、ビジネスマンであれば、私が参考にすべきと紹介しているのが、ソフトバンクグループの孫正義社長のスピーチです。
ゆっくり、ハッキリ、本当に分かりやすく話されているので、大変に参考になると思います。
1分間スピーチの上達方法
とはいっても、いちいち原稿を用意せずとも、1分間ぐらいのスピーチであれば、即興で出来るようになりたいと思いませんか?
実は、それは意外にも難しい事ではありません。
割りと駆け出しのタレントさんでも、訓練した人に1分で話をまとめて欲しいと依頼すると、かなり正確に1分で話をまとめてくれます。
では、その訓練方法を紹介します。
実に簡単なのですが、ストップウォッチを見ながら、1分間スピーチを行うというだけです。
その時に意識して欲しいのは、最初の20秒で話の概要を説明し、次の20秒で話を膨らまし、最後の20秒でオチを言い切るという事です。
先程、1分間に話せる文字数は300文字と書きました。
即興で話す訓練なので台本を用意する必要はありませんが・・・!?
概要(100文字)→話を膨らます(100文字)→オチ(100文字)というような感じだと思って下さい。
これを聞いて、「そんなの出来ないよ!」と思う人が大勢いると思います。
でも、無理やり3回、このトレーニングをやってみて下さい。
そうすると、「ああ、これを何回かやれば、できそうな気がするな!」という実感が必ず生まれるはずです。
というわけで、今回は1分間で話せる文字数と、1分間スピーチのやり方を紹介しました。
こういう細かい訓練を少しづつすると、必ず話し上手になれますから、コツコツと前向きにトレーニングを積んでいきましょう。