いくら雑談のネタを収集しても、あまり意味のない事が多い
雑談のネタが無いと、困っている人が多くいます。特に、ちょっと気難しい偉い人、お客さんと長い時間、話さなければならない時などは、本当に嫌な気持ちになる人も多いでしょう。
しかし、だからといって、一生懸命、相手が喜びそうな話ネタを収集しても、相手が、それに確実に食いついてくれるとも限りません。熱心に探したネタに、相手が食いついてくれない時の、がっかり感たるや、言葉に表せません。
だから、そういう状態を避けたいと、さらに、入念な雑談ネタの情報収集に精を出すと人もいます。
でも、そうしたとしても、相手が気難しい人だと、いくらリサーチしても、なかなか、話題がハマらず、キリの無いループにハマっているような気がしてしまう事もあるでしょう。
ハッキリ言います!
そういう人が相手の時は、雑談のネタなんて調べるのは、即刻やめましょう。その代りに、ある1つの事だけを、やってみるようにして下さい。
相手が出してきた“新情報”に食いつけば、雑談のネタには困らない
それは、相手が出してきた”新情報”に食いついてみるという方法です。手前味噌ですが、私の著書雑談がおもしろい人、つまらない人に、ちょうどよい会話の例文があるので、その一部の数行を引用します。
A「ご出身は、どちらですか?」
B「私、新潟なんですよ。雪が多くて、学校の授業でスキーがありましたよ」
A「そうなんですね! 今も、滑ってるんですか?」
B「そうですね。毎年、冬になるとスキーをやってます」
A「毎年行かれているんですね。それはご家族と? それともご友人と? 」
(出典)雑談がおもしろい人、つまらない人
第一章インプロ雑談術「7つの公式」より
この例文の太字になっている部分は、相手が自発的に出してきた“新情報”です。例えば、最初の会話では、Bは出身しか聞かれていないのに、スキーをやっていたという話をしています。
こうやって、聞いてもいないのに、自分から情報を出してきたら、そこに注目して下さい!
なぜなら、聞かれてもいないのに、ワザワザ話を始めている事ですから、絶対に、相手が何らかの強い思いを持っているからです。そこを軸に会話を広げていけば、相手が勝手に話してくれるので雑談に詰まる事はありません。
逆に、いくら、こちらが独自に、様々な雑談ネタを用意していたとしても、相手が興味を示さなければ、雑談は盛り上がりません。
ですから、事前に雑談のネタを仕込む事に躍起になるより、相手が発する“新情報”を敏感に察する能力を上げるようにしてみましょう!
新情報が、あんまり出てこない時、また、新情報の掘り下げ方など、詳しい事を知りたい人は、ぜひ、書籍を参考にしてみてくださいね。
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