自分が雑談のコツを知りたい理由を考えよう!
インプロという即興トーク術の講師をやっているので、雑談のコツが知りたいという人に、とても多く会います。そうやって、多くの雑談のコツを知りたい人に接して思うのが、万人向けの「雑談のコツ」というのは存在しないという事です。
なぜなら、そのバックグラウンドにある悩みは、人によってバラバラだからです。いくつか、悩みの例をあげてみましょう。
・相手が誰であれ話すことが苦手で、会話中に沈黙が起きがちで嫌だ
→話す事自体が嫌いな人
・ついつい話しすぎてしまって、相手に飽きられる
→おしゃべりすぎる人
・相手に一方的に語られて、自分は何も言えなくなってしまう
→勢いのある人が苦手な人
・友人とは雑談は出来るけど、知らない人との雑談は苦手
→慣れていない人が苦手な人
・雑談という無駄話の意味が分からず苦痛・・・
→雑談の価値がわからない人
こうやって見ると、なぜ、「雑談のコツを知りたい!」と、その人が思ったのかという理由が、1つではない事がよく分かります。ですから、雑談のコツが知りたいと思った人は、どうして、自分が雑談のコツを知りたいと思ったのかを考えてみましょう。
その上で、例えば、『初対面の人との接し方』だったり、『上司と上手に雑談する方法』など、より、具体的に問題を解決するための情報を探すようにしてみましょう。
自分に合う「雑談のコツ」を探す方法
でも、自分が雑談に関する悩みを持っている事は分かっていても、なぜ、そう思っているのか、考えても分からないという事も多いと思います。
今の時代、ネットで検索すれば、あらゆる情報は得られます!しかし、自分が何を知りたいか分かっていないと、案外、欲しい情報にはブチ当たりません。
ということで、何となく、雑談のコツを知りたいなと思う人は、どの本でも良いので、1冊、雑談に関する本を読んでみる事をオススメします。そういう本には、その著者が考える雑談に関する情報を、一通り、網羅しているはずです。
そして、もちろん、私のオススメの本が何かと聞かれたら、私の著書『雑談がおもしろい人、つまらない人』です!(手前味噌すぎる展開ですが・・・)
ここに、この本の1章の目次をあげてみます。これをを見て、「ああ、これ自分が知りたい情報だ!」と思う人もいるでしょう。
第1章 インプロ雑談術「7つの公式」
〇おもしろい人は、
「 キャラクター」 を重視する×つまらない人は、
「 雑談の内容」 を重視する〇おもしろい人は、
自分と相手のキャラクターをつかむ×つまらない人は、
いくら話してもキャラがつかめない〇おもしろい人は、
話題をうまく深掘りする×つまらない人は、
話題をひたすら並列する〇おもしろい人は、
雑談は「 冗談交じりでOK」 と思っている×つまらない人は、
雑談は「 意見を戦わせる場」 だと思っている〇おもしろい人は、
雑談は「 卓球のラリー」 と心得ている×つまらない人は、
雑談なのに「 スマッシュ」 を決めたがる〇おもしろい人は、
「 相手との共通点は必ずある」 と知っている×つまらない人は、
「 相手との共通点なんてない」 と思っている〇おもしろい人は、
話す時間は短くていいと思っている×つまらない人は、
話す時間は長くても印象に残らな(出典)雑談がおもしろい人、つまらない人
自分に関係ありそうな話、全く、ピンとこないトピックなどあったはずです。
というわけで、様々な、違った方向性の悩みがある人に向かって、『雑談のコツは、◯◯という言葉から入る・・・』というようなアドバイスをする人は、無責任と思って下さい。
ほとんどの雑談に共通するコツはこれ!
しかし、1つだけ、雑談全般に共通するコツがあるので、それだけは万人向けとして紹介させて下さい!
それは、『会話を共同作業』にするという事です。
あらゆる雑談のコツを教える本で、『相手に話させる』とか、『できるだけ、自分の話は控える』と言われがちです。しかし、それを、そっくりそのまま実行しようとしても、しっくりこないと感じる人が現れます。
なぜなら、相手に話させる場合に、『会話が共同作業』になっていないと、相手だって話しにくくなってしまうからです。
実際、あなたの雑談相手が、全く自発的に何かを話すそぶりを見せずに、『あなたは、昨日何をやってたんですか?そして、今朝は?』という感じで話を振られたらどうでしょう?きっと、尋問のような息苦しさを感じるはずです。
ですから、相手に話させるといっても、限りなく受け身になるのではなく、多少は自分の話をするようにしましょう。
その感覚を短く表現するのなら、「自分の話をダシに、相手を気持ちよく話させる」という感じです。
というわけで、「雑談のコツ」に悩んだら、なぜ、自分が「雑談のコツ」を知りたくなったのかを、まず、考えてみて下さい。
そして、それを考えてもハッキリしない人がいたら、自分の雑談を、なるべく、「相手との共同作業」にするようにしてみましょう。
もし、それでも、しっくり来ないなら、何らかの雑談本を一通り読み、自分の悩みの原因がどこにあるのか考えてみましょう。
この記事の読者にオススメな著書を紹介
本文中でも、目次を紹介した、こちらの本が、雑談に関する悩みを持たれている方には、オススメです。
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料金や評判などの情報は、こちらのブログ記事雑誌プレジデントの『話の面白い人、退屈な人』特集で、私のトーク術の授業が特集されましたを御覧ください。